他の英単語帳とは一線を画す、『DUO3.0』のススメ

他の英単語帳とは一線を画す、『DUO3.0』のススメ

ユニークな構成と使いやすさが有名な『DUO3.0』は、一般の英語学習者だけでなく、大学受験を控えた高校生にもオススメできます。「大学受験英語」という特殊な科目のことを考慮しながら、この英単語帳のメリット・デメリットや、効果的な使用法について紹介していきます。

はじめに

『DUO3.0』は、厳密に言えば大学受験のためだけに作られた単語帳ではありません。
この単語帳は、「使える単語」や「使えるフレーズ」を学んで、英語力を総合的に増やしたい人のためのもので、学生から社会人まで、幅広く使われることを想定しています。しかし、この「使える」語彙は、大学受験においても非常に有為なものが多く含まれており、大学受験用の英単語帳としておすすめされることもよくあります。英語好きの人にとってはかなり有名な『DUO3.0』ですが、今回は、この単語帳のメリット・デメリットについて解説していきます。

この参考書の特徴

『DUO3.0』はユニークな参考書で、「単語の羅列」をするタイプの英単語帳ではありません。その代り、「使える単語・フレーズ」だけで構成された560本の英文と、そこに含まれる英単語・熟語の説明から構成されています。例えば、『DUO3.0』の中には、”I must admit that we quarrel every now and then, but generally we are on good terms with each other.”という英文があるのですが、この文であれば”admit”、”quarrel”、”every now and then”など「使える単語・フレーズ」の和訳・同義語・反意語・(ものによっては文法解説)がされているのです。
内容はすべてこの形式で描かれており、章立てで45つのセクションに分かれています。1セクションごとに、10~15本程度の英文が掲載されています。セクション内の各英文は、登場する人物(特に印象的なのはBob/Jennifer)や背景に何らかのつながりがあり、学習も面白く感じられるでしょう。

この参考書の長所・短所

長所

一つ一つの単語を個別に覚えるのではなく、印象に残りやすい「短文」で英単語学習をするため、効率的で記憶に残りやすい単語学習をすることができます。また、やや応用的な文法や構文の知識が必要な英文もあるので、「構文解析」の練習も併せてすることができます。また、単語帳の性質上、(抽象的・受験的な英単語も勿論多いですが、)イディオム表現が多く載せられており、最近の大学受験でも問われやすい「穴」の部分や、語法問題に必要な知識をカバーしてくれます。さらに言えば、また、別売りの「DUO3.0 復習用CD」が非常に優秀で、併用して学習することで定着が早くなります。

短所

掲載されている単語のレベルはまちまちで、大学受験で言えば「基礎」のものから「難しい」のものまで満遍なく収録しています。そのため、この単語帳だけでは、受験で最も重要な「標準~やや難」レベルの語彙があまり強化されないでしょう。また、英文を構成している「使える」単語(=見出し語)だけでは、語数はそこまで多くありません。見出し語の関連語なども暗記していけばそれなりの量になりますが、それでも「受験用」の語彙を十分にカバーできるわけではありません。筆者自身は、受験用の単語帳(システム英単語)のサブリーダーとして、見出し語をメインに暗記していました。このように使うのが最も効果的だと思います。

この参考書をオススメするレベル

早い段階から英語を得意科目にしたい・伸ばしたい高校1~2生におすすめです。
語彙の問題から、受験を控えた高3生が、『DUO3.0』だけを学習するのはあまりお勧めできません。基本的な単語帳に併せて使うのであれば、春~夏で見出し語のみを終わらせるのがよいでしょう。

実際に著者が使っていた時期と成績の推移

高校2年春~冬に重点的に学習を行い、高3からはCDを音楽プレイヤーに入れて、空いた時間に聞きなおす復習だけをしていました。
高校二年夏は偏差値50ほど(推定)でしたが、高校二年の冬には偏差値60前後まで上げることができました。高校三年では、秋の最後の河合塾記述模試で偏差値70前後を取ることができました。

この参考書を使った勉強法

560本の英文(見出し語)のみを、文法・語法などの要素も学習しながら理解・暗記する。筆者は一度の学習で、1~3セクションを進める+これまでのセクションの復習をCDを使いながら行うサイクルを繰り返し、全て終了した後は、CDだけでの復習に移行し、聞き取れなかった単語や忘れてしまった単語があれば改めて覚える作業をしていました。
『DUO3.0』をやるなら、絶対に『DUO3.0 復習用CD』を使ってください。これを買うかどうかで、単語暗記のスピードが全く違ってきます。CDの内容は、掲載されている英文をネイティブスピーカーが音読するものですが、「聞きながら」学習するということで、非常に定着が早くなります。「聴いて覚える」という学習法について詳しく書いた記事もありますので、そちらも参照していただければと思います。

おわりに

これまで説明してきたように、『DUO3.0』は使いやすく、単語を覚えやすくする工夫がされている良書といえます。しかし、単語レベルや語彙の面を考えると、『DUO3.0』だけで大学受験をするのはオススメできません。受験において、この単語帳の真価は、他の単語帳・文法問題集・長文問題集と併せて使うことで発揮されます。入試や模試で、「頻出ってほどじゃないけど、たまに出てくるとわからないんだよね」とついつい思ってしまうような設問に対しての対応力を鍛えられるのが『DUO3.0』です。特徴と性質に留意しながら、有効に使っていきましょう。頑張ってください!

関連する記事

この記事のキーワード

この記事のライター

Thumb 99f0b4b0 f708 4255 b33b d3b6d6049fdd

たかみ

慶應義塾大学法学部に在籍している2年生かつ、底辺高校出身、元学校嫌いの意識低い系。自分の経験を踏まえてモチベーション・自己管理などの記事を発信したいと思います。また、家庭教師・個別指導のアルバイト経験を活かして受験勉強に関する情報も発信できたらと思います。

カテゴリー 一覧