解ける問題を見極めろ!現役慶應生による慶應義塾大学理工学部の「数学」の攻略法

解ける問題を見極めろ!現役慶應生による慶應義塾大学理工学部の「数学」の攻略法

全科目得点の30%を占め、大問5つを120分、ほとんど穴埋めで、計算が重い。これが最難関私立、慶應理工の数学です。「120分で大問5つ。だから1問20分+αで解こう」本当にそれで大丈夫?

こんにちは、慶應大学理工学部の2年生です。
本日は、慶應大学理工学部の「数学」の攻略法についてお話します。

私は数学が得意でした。逆に言えば、数学で失敗してしまうと合格から大きく遠ざかってしまうという状況でした。ですので、数学の対策は慎重に考えて行っていました。今回は、その中で受験生時代に感じたことや実行したことをお伝えできればと思います。

慶應大学理工学部の数学の特徴とは?

慶應大学理工学部の数学の特徴として、

①120分で大問5つ構成。科目全体500点満点のうち150点を占める。
②微積分、確率と数列の融合問題が頻出。
③穴埋め形式が多い。解く過程を記述させたり、証明させるものは数問だけ。
④計算が重い。

の4点が挙げられます。

特徴に基づいて行うべき対策

上記の特徴を踏まえ、

①時間配分、答案の作り方
②計算ミスを減らす
③頻出分野の対策

という3点に分けて対策をお伝えします。

①時間配分、答案の作り方

大問5つに対して120分は、数学の試験時間としては決して長くありません。そこで時間の使い方、問題への取り組み方が重要となります。
「単純計算して120÷5=24だから、少し余裕をもって大問1つにつき20分で解こう。残りの時間は解けなかった問題or見直し」
といった発想は、妥当ではありますが緊張している本番で実行するのは難しいでしょう。

では、どうすればよいのでしょうか?ここで、受験生の模範的な答案(満点というわけではなく)をイメージしてみましょう。それは、
「易しい問題は完璧に、標準的な問題は極力落とさない、時間が余れば難しい問題も」
というものでしょう。これを実現するため、実際に私がやっていたのは
「解けないと感じたら飛ばす、解けると思ったら"やるor飛ばす"を判断して実行。これを繰り返して試験問題を何周もする」
というものです。

あなたはある程度長い期間勉強を続けてきました。そんなあなたが解けないと感じたなら、それはおそらく難しい問題です。自分の経験を信じて後回しにしましょう。「これは解けそう!」と思ったなら、原則解きましょう。しかし、残り時間が少なかったり時間がかかりそうだと感じた場合、他に短時間で解けそうな問題があればそちらを優先しましょう。
このようにして試験問題をグルグルと周回すれば、おのずと先ほどの「模範的な答案」に近づいていくはずです。

②計算ミスを減らす

穴埋め形式の問題が多いことは、受験生にとってメリットでもありデメリットでもあります。細かい議論が要求されないこと、これがメリットですね。そしてデメリットは、計算ミスをしたら部分点がもらえない、つまり0点になるということです。「時間をかけて解いた問題が、たった1つの計算ミスで0点になる」、これは悔やんでも悔やみきれません。さらに、上の特徴でも挙げたように、計算が非常に重いです。これも考えると、計算ミスを減らす工夫が必要になります。

計算ミスを減らすためにできることは多くありますが、ここでは誰でも簡単にできることを紹介します。それは、計算用紙を見やすく使うことです。上で紹介した「試験問題を何周も」というやり方をすると、どこまで前の問題でどこまで計算をしたか、この値は何を表しているのか、などがわからなくなってしまいがちです。テンパっている試験中ならなおさら。

これを解決するために私が実際やっていたことは

・大問ごとで計算用紙を区切る
・スペースが足りなくなったら”本当に入らない計算だけ”消す
・答えが出たらわかりやすい印をつける

の3つです。簡単なことですが、かなり効果があります。ぜひやってみてください。

③頻出分野の対策

数学に限らず、難関大ではどこも似通った問題が出題されます。中でも慶應理工は、確率と漸化式の融合問題が必ずと言っていいほど出題されます。この対策として、私は「1対1対応の演習/数学B」を使っていました。この参考書は「ベクトル」「数列」といった数学Bの内容を主に扱っていますが、丸々1つの章を使って数学1A2Bの融合問題を取り上げています。確率漸化式だけでなく、この章には受験生がやっておくべき問題が詰め込まれています。受験で数学を使う人には本当に必見です。

見込める得点と+αの学習

おおまかに言って、慶應理工の数学の試験問題は
易問:標準:難問=1.5:2:1.5=45点:60点:45点
の割合で構成されています。
上に書いた「模範的な答案」を作ることができれば、150点満点のうち100〜120点は獲得できるでしょう。
さらに得点したい場合は、難しい問題の対策をするよりも標準レベル以下の問題を早く解けるように演習を重ねましょう。そうすれば自然と難問に割ける時間が増え、得点も上がるでしょう。

慶應に限らず、穴埋め式の数学では「解けるor解けない」という見極めが非常に重要です。見極める力をつけるには、問題意識を持って演習を重ねていくほかありません。
この記事を読んでくださった人が、受験という厳しい壁を乗り越えて慶應理工に合格することを願っています。

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ogai

慶應理工3年です。第一志望は東工大でした。中学まで公立で、高校は埼玉の中堅私立でした。予備校には行かず部活も最後まで続けていましたが、なんとか現役で合格できました。「無理せず合格(できたらいいな)」がモットーで、嫌いな化学には"最小限の努力で最低限の点数を"という戦略をとっていました。「最低ラインで合格するには?」という目線で書いていきます。

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