国立と私立の違いって? 国立に合格した私が早稲田を選んだわけ

国立と私立の違いって? 国立に合格した私が早稲田を選んだわけ

志望校を決める際、多くの高校生がはじめに考えなければならないのが、「国立か私立か」ということだと思います。でも実際、両者の違いって何なのでしょう? ここでは、国立と私立の違いとは何なのか、そして何を基準に志望校を選べばよいのかを、実際にお茶の水女子大学と早稲田大学の両方を受験した私の体験を基にお話したいと思います。

受験校を選ぶとき、みなさんはどんな基準で選んでいますか? 偏差値、学部、雰囲気、立地……いろいろな要素があると思いますが、多くの人が最初に決めるのは、「国立か私立か」ではないでしょうか。実際、いくつかの高校では、それによってクラスが分かれることもあるようです。
ここでは、国立と私立の違いとは何なのか、そしてどのような点を基準に志望校を選べばいいのか、お話していきたいと思います。

国立と私立の違いって?

そもそも、国立と私立って、どのような違いがあるのでしょうか。

授業料

多くの人が最初に思いつくのが、授業料の大きさでしょう。国立大学の1年間の学費が約53万円であるのに対し、私立大学文系の平均は約74万円で、これに施設費・設備費など約16万円が加わります。私立理系では授業料はさらに高くなり、医歯系学部の1年間の授業料は276万円。6年間通うことを考えると、その差は大きいと言えそうです。

学生数

大学の雰囲気もかなり異なっていると私は感じます。その一因として考えられるのが、学生数の違いです。たとえば、早稲田大学の学部学生数は約4万4000人、慶応大学は約2万9000人であるのに対し、東京大学の学生数は約1万4000人と、2~3倍の差があります。また、お茶の水女子大学の学生数は約2000人で、女子しかいないとはいえ、早稲田大学と単純に比較すれば20分の1以下ということになります。人数が違えば、学内の広さも、教室内の雰囲気も違ってくるのは当然と言えるでしょう。

受験形態

さらに、国立と私立では受験の形態も異なります。私立大学の多くは、文系なら「英国社」、理系なら「英数理」の3科目で受験が可能ですが、国立大学の場合は、文系であっても数学や理科の勉強が必須。7~8科目の勉強が必要になります。
また、入学試験の日程も違います。私立の多くは様々な形式で入試を行い、2月中にほとんどの試験が終了しますが、国立では入試は2月末の前期試験、3月上旬の後期試験の2回のみ(大学によっては中期試験を実施する場合もあります)。しかも、それぞれ1校ずつしか出願できません。その分、1~2つの大学に的を絞って勉強する必要があるわけです。

私が受験校を決めるまで

このような違いを踏まえて、ここからは私自身の体験をお話したいと思います。
高校1年生の時、私は漠然と国立受験を考えていました。学校の先生から「あなたは特に得意科目があるわけじゃないから、国公立の方が向いてると思うよ」と言われたのがきっかけです。雰囲気も国公立の方が自分に合っていると思ったし、学力や学部の面から、「受けるとしたらお茶女かなぁ」と考えていました。
ところが高校2年生の時、早稲田大学の文化構想学部で学びたいと思うようになりました。以前から日本文化に興味は持っていたのですが、その頃から他国の文化にも興味を抱きはじめ、それを満遍なく学べる文化構想学部に魅力を感じたからです。また、通っていた高校は学生数が少なかったので、たくさんの人がいる大学へ進んで、いろいろな考えを持つ人と出会いたい、という思いもありました。幸い、両親も先生方も理解を示してくれ、早稲田を第一志望に決めました。
とはいえ、この時点で既に国立受験に向けて数学や生物の勉強をしており、それらの勉強を無駄にはしたくないと考え、お茶の水女子大学も受験することにしました。私立大学でもセンター試験の7科目で受験できる大学がある(しかも他の受験形態よりも合格率が高い!)と知ったことも、この決断を後押ししました。

私立? 国立?

結果として私は、早稲田大学とお茶の水女子大学から合格をいただき、第一志望だった早稲田大学に進学しました。こう話すと大抵、「なんで国立に受かったのに私立にしたの?」と聞かれます。また、「センター試験で数学を受けたので…」と言うと「あ~(国立を受けて落ちたのね)」という反応を返されることもしばしば(笑) このことから考えるに、「私大より国立」という考えを持っている人は少なからずいるようです。
しかし、大学は4年間を過ごす大切な場所。「国立だから」「私立だから」という理由だけで大学を選んでしまって、興味のないことを4年間学ぶのは、自分が大変です。まして雰囲気が自分に合っていなかった、なんて入学後に気づいても遅いのです。
そうならないためにも、「国立」「私立」という枠にとらわれず、一つひとつの大学を見ることが何より大切だと思います。たとえば、早稲田大学は留学生の多さ・留学する人の多さで国内一位を誇ります。一方、図書館の蔵書冊数は圧倒的に東大が一番。一橋大学は経済系の学部が充実していて、サークルの数は早稲田が日本一と言われていて……と、それぞれの大学にそれぞれの特徴・良さがあるわけです。その良さと、悪いところも理解した上で、自分が重視したいポイントは何なのかをしっかりと考え、受験校を選ぶことが大切だと思います。

おわりに

長々と書いてきましたが、私の言いたいことを一言でまとめると、志望校の決定にあたっては、偏差値や周囲の評価などに振り回されず、自分自身の「軸」を持ってのぞんでほしい、ということです。その軸は、人によって違うでしょう。学べる内容かもしれないし、雰囲気かもしれないし、入りたいサークルかもしれません。「国立か私立か」は、その判断材料の1つに過ぎないのです。

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早稲田大学文化構想学部の3年生。読書と音楽が大好きです。早稲田を第一志望としつつセンター試験5教科7科目と小論文を勉強し、お茶の水女子大学にも合格をいただきました。数多い受験科目をどう勉強していくか、私大と国立の勉強方法の違いなどなど、お伝えできればと思います!

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