暗記の秘訣が満載! 記憶の仕組みを科学で説明した漫画『のうだま2』の紹介

暗記の秘訣が満載! 記憶の仕組みを科学で説明した漫画『のうだま2』の紹介

受験生に嫌でもつきまとう、暗記。なかなか覚えられず、悩まされている人も多いのではないでしょうか。ところが、脳を騙せば暗記はもっと楽になるんです! 『のうだま2』では、記憶の秘密を脳科学の視点から解説しています。私自身が実践していた、効率よく暗記する方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

受験勉強に嫌でもつきまとう「暗記」。単語や熟語をはじめ、公式や年号、文学作品名などなど、どんな受験生にも、暗記はつきものです。でも、暗記って難しいんですよね。なかなか覚えられなかったり、ちゃんと覚えたはずなのに次の日には忘れていたり……。
そんな暗記が少しでも楽になる方法、知りたくないですか? その方法を脳科学の視点から説明した漫画が、今回紹介する『のうだま2 記憶力が年齢とともに衰えるなんてウソ!』。私が高校3年生の夏ごろに読み、「もっと早く知りたかった!」と思った漫画です。

『のうだま2』って?

「のうだま」とは、「脳を騙す」の略。「やる気」の出し方を解説した前著『のうだま やる気の秘密』に続き今回も、「脳を騙そう!」という視点から、記憶力について解説しています。著者は、イラストレーターの上大岡トメさんと、東京大学大学院薬学系研究科の准教授(現在は教授)の脳科学者、池谷裕二さん。『のうだま2』の主役である「海馬」という脳の部位は、池谷さんの専門領域です。
タイトル通り「記憶力は年齢とは関係ない」ということを主張している本書ですが、単語をより効率的に覚える方法など、受験勉強に役立つ暗記の秘訣も満載! イラストや漫画を中心に、30分程度で読み終えられるように分かりやすくまとめてくれています。
次の項では、少しだけ本書の内容を紹介しましょう。

なぜ覚えられないのか?

池谷さんによれば、記憶を司っているのは、脳の「海馬」という部位。記憶には「短期記憶」と「長期記憶」の2種類があるそうですが、このうち短期記憶で覚えていられるのは1ヶ月程度。そこから長期記憶に情報を移動させるわけですが、すべてを移動させていては容量オーバー。そこで、海馬がゴーサインを出した情報だけが、長期記憶に移れるというわけです。つまり英単語も、この長期記憶に移動すれば、長い期間覚えていられるということですね。
ところが、海馬は「命に関わる重要な情報」を優先して記憶させます。「12:00になったら昼食を食べる」「夜になったら寝る」などです。残念ながら英単語は、「命に関わる情報」とは言えなそうですね……。でも、よく考えてみてください。みなさんは、朝起きたら家族の顔を忘れていた、なんてことはないですよね。家の住所や電話番号も、すらすらと出てくると思います。これは、何度も使う情報であるがゆえに、海馬が「命に関わるのかも!」と勘違いしてしまうからなのだと池谷さんは説明しています。1巻に続き、またしても「脳は騙されやすいということが証明されたわけです。
さらに、記憶は「経験記憶」「知識記憶」「方法記憶」の3種類に分類されるのですが……この説明は、『のうだま2』に譲ることにしましょう。

やっぱり繰り返しが大事?

つまり、暗記を定着させるためには、海馬に「大事なことだ」と思わせることが必要なんです。そしてそのためには「何度も繰り返すこと」が大切! 「なんだ、そんな当たり前のことか」と思った人がいるかもしれません。たしかに、「単語は繰り返し!」なんて、耳にたこができるほど聞いているかもしれませんね。
ですが、繰り返しの回数を減らす方法もまた、本書で紹介されています。それは、興味を持っている時に脳から出る「θ波」を出すということ。たしかに、好きな俳優やスポーツ選手の情報は、すぐに覚えられますね。
勉強に興味を持つのはちょっと無理……という人も大丈夫!(笑) θ波は移動中や空腹時にも出るのだといいます。つまり、部屋の中をうろうろしている時や電車に乗っている時、食事の直前は、暗記がしやすい時ということです。

脳を騙して、少しでも暗記を楽に!

『のうだま2』では、記憶しやすい状況として、他にもいくつかの例を挙げています。
私は、そうした例を参考に、3つのことを実践していました。1つ目は、英単語や世界史一問一答は寝る直前にやること。朝暗記した人は、夜のテストでは点数が大幅に下がってしまうのに対し、夜記憶した場合には、一晩寝ることによって朝のテストでは正解率がアップしているというのです。2つ目は、移動しながら勉強をすること。先ほど述べたように、移動中にもθ波が出ているからです。3つ目は、見て覚えるだけでなく、自分で何度もテストをしたこと。脳は、「入力」よりも「出力」を重視するのだそうです。たしかに、「何度も見るもの」より「何度も使うもの」の方が、重要度が高そうですよね。
いかがですか? これくらいなら、すぐにできそうじゃないですか? このように、少しの工夫で、脳を騙して楽に暗記をすることができるのです。繰り返しが必要であることに変わりはなくても、やっぱり少しでも楽に覚えられた方が良いに決まっていますよね。

おわりに

「自分は記憶力が悪いから…」と思っている人もいるかもしれません。私も、本書を読むまではそう思っていました。でも、そんな人はもしかすると、十分に脳を騙せていないだけなのかもしれません。
ここで紹介したのは、『のうだま2』に書かれていることのほんの一部です。「暗記できない」と言う前に、本書を読んで「暗記のコツ」を身につけてみてください。

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早稲田大学文化構想学部の3年生。読書と音楽が大好きです。早稲田を第一志望としつつセンター試験5教科7科目と小論文を勉強し、お茶の水女子大学にも合格をいただきました。数多い受験科目をどう勉強していくか、私大と国立の勉強方法の違いなどなど、お伝えできればと思います!

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