大学・大学院の先を考えたことはありますか?研究所という進路について。

大学・大学院の先を考えたことはありますか?研究所という進路について。

こんにちは。東大院M2です。
大学院の最終課題である、論文提出や修士研究発表が終わり、大学院生活が一旦一区切りついたところです。就職活動では悩みに悩み、最終的に研究開発法人で働くことに決めました。主に理系の方になるかもしれませんが、進路の参考になれば幸いです。

研究所という選択をしたのは就職活動中

科学技術の最先端に常に触れられる場所で歩き続けたいと思った事が研究所という進路を選択した理由です。最初は官公庁、インフラ系を中心に就職活動を行っていました。震災で世の中の安全と安心、社会の発展が不確かなものだと実感し、自分が社会を支える担い手となりたいと思ったからです。しかし、就職活動でいろんな方々と会って話を聞くにつれ、科学技術の研究開発側面から社会の発展に貢献することで、結果的に世の中の安全や安心を作り出したいという考えに変わってきました。

研究と開発

「研究開発」と一言で表見されることが多いですが、研究と開発は一応区分けることができます。就職活動の初めの頃はこの区別ができず、悩みました。所見を述べれば、

■目的「到達したいゴールがある」
・研究:現在とゴールの間に点を作る仕事
・開発:点と点を線で結んで形にし、ゴールまで橋を架ける仕事

と表現できると思います。明確に開発職・研究職と区別されている会社・組織は多くあるため、自分がどちらをやりたいのかというのは結構悩むと思います。

公?民?

「公」か「民」かでも研究開発は異なります。勿論企業によっても異なりますが、基本的に民は短期的な研究開発に多く投資をしており、将来の成長の種になる長期的研究への投資は薄い傾向にあります。殆どが事業化まで3年程度の既存技術の改良(所謂「開発」)で、5~10年の市場は見えている研究にも投資ができる体力のある企業もありますが、10年以上かかるような、市場が不透明な研究への投資はしない傾向にあります。簡単に言えば、お金にならない上にリスクが高いからです。

一方で、公の研究所の役目は民間ではお金にならないような、リスクの高い分野を開拓していくことにあります。どちらにするのか最後まで悩んだのですが、

①10年20年といった長期的視野を持ちたい
②パラダイムシフトを起こしてしまうような分野に関わりたい
③国の政策に近いところで働きたい

と思ったことが、最終的に公を選ぶ決め手になりました。

研究業界で働くために必要なこと

大学で先生として働く先輩に諭されたことの受け売りになりますが、研究開発法人の職員としてやっていく上で大事なことがいくつかあるようです。一つは大学や企業の研究者相手に、時には指導できるくらいの技術に対する専門性を持つことが必要であること。二つ目は同時に相手が何をやりたいのか、やれると言っているのか、引き出すためのコンサル能力を持つこと。そのためには、専門知識だけでなく、法律や省令、規制、規格といった幅広い知識が必要になるようです。また国内外問わず、様々な会社や組織の方々とも協力して仕事をすることが多く、相手を尊重しあうことがとても大切です。

最後に

研究業界は死ぬまで勉強みたいなところがあると思います。大変ですが、得られるものは最新・最先端の知見や幅広い視野、そして豊かな人間関係だと思います。現状、この業界で生きていくうえで足りないものが多く、正直不安です。これから補い、身につけなければいけないことが沢山ありますが、少しずつ頑張っていきたいなと思っています。文字数の関係で書き切れませんでしたが、自分は社会に出てから「何がしたいのか」を決定するのは、これまで自分がどういう生き方・学び方をしてきたかということになってくるのではないかと思います。大学・大学院は色々なことに挑戦する時間がありますので、是非進学して頂ければと思います。

関連する記事

この記事のキーワード

この記事のライター

Thumb 9e914c23 cc57 4c8a aefa 74d518e0749a

eneru-p

東京大学大学院理学系修士2年です。 ロボットが大好きで子どもの頃から東工大志望でしたが届きませんでした。東北大情報系に入学しましたが、やっぱり機械系な勉強がしたくて東北大機械系に転学科しました。震災があり、でっかいエネルギーなことが知りたくて大学院を変更しました。 高校の勉強はついていけず、浪人しました。浪人したのにセンターは7割を切ってしまいました。 勉強に苦労したので、参考になるところがあるかもしれません。宜しくお願いします。

カテゴリー 一覧