大学院って何するところ?東北大から東大に大学院で入った話

大学院って何するところ?東北大から東大に大学院で入った話

こんにちは。東大院M2です。
大学は東北大の機械系を卒業し、大学院で東京大院に進学しました。受験時は大学の事に集中するばかりで大学院にはなかなか意識が向けられないと思います。というわけで今回は大学に入った後の話を紹介します。これも主に理系の方になるかもしれませんが、進路の参考になれば幸いです。

大学院is何

誰かに怒られそうですが、簡単に言ってしまえば研究に特化した学生生活を過ごす場所です。大学生活の延長戦とみなされがちですが、そうではないです。授業で受け身になりがちな大学と違い、自分から進んで学ばなければいけないことが多くなります。

大学院は2年の博士前期課程(修士)と3年の博士後期課程(博士)の計5年間を使って一端の工学者・研究者になるための訓練をする場所です。多くの学生は修士で卒業することが多く、私もその一人です。授業は半年程度しかなく、必要な単位数も少ないです。就職活動をする人は半年程度の時間が失われるため、1~1.5年で研究をすることになりますが、大学・大学院と同じ研究室に所属する場合は+ 1年の2.5年で研究を行うことになります。

修士は研究を遂行する力をつけるところ、と言ってもいいかもしれません。
近年では、理系学生の多くが大学院へと進む傾向があります。
ただ、企業によっては修士の学生よりも、学部の学生の方が2年間会社で育てられるので好ましいというところもあるようです。

大学院を変えた理由

基本的には、同じ大学に設置された大学院へと進む学生が多いです(特に地方では)。
東北大であれば、東北大学大学院へ入学する、九州大学であれば、九州大学大学院へ入学する、そんな感じです。

地方大学であれば、大学院を変更することはかなり珍しいことです。私なりの理由がありますのでご紹介します。

1年生の冬頃に転学科が決まってすぐに震災があり、エネルギーに興味を持つようになりました。震災当時、巷に流布していたエネルギーへの見方に疑問を感じていたからです。3年生頃に大学院を意識し始めた際、どうせ専門を変えるのであれば、次世代のエネルギー源と言われた科学技術の実際を知りたいと思い、核融合の分野を選択しました。大学時代はミクロな分野(正確にはナノですが。)をやっていたので、逆のマクロな分野に目を向けて、広い視野を持ちたかったというのもあります。結果的に、半導体の低電圧なプラズマと核融合の高電圧なプラズマ、両側面を学ぶことができました。

試験勉強

大学院の試験勉強というのはいつ行うものなのでしょうか。

私は東京工業大院と東京大院、二つの大学院を受験し、東京大院のみ合格しました。
大学院入試は大学4年生の7 ~ 9月頃にあります。4年生の12月頃から東工大の過去問に手を出し始めました。

大学院入試は問題のみが公開され、大学入試のように「答え」が非公開となっている点は同じです。
しかし、赤本などはなく、自分で答えを作成するか、先輩が作った答えを貰うということになる点が異なります。

私の場合、東北大は内部進学者が多く、過去問の答えは手に入りませんでした。答えがないので、図書館に籠りました。問題を解きながら、似た問題はないか、解き方の参考になるものはないか、本棚を片っ端から読み漁っていました。それでも解けない問題や、解答に自信がないものがありました。

大学院受験では、一緒に勉強する人を見つけることが合格への近道だと思います。
私の場合、それができませんでした。

救いは、東北大では「一緒に学ぶ」をテーマに学部生向けに勉強の相談にのってくださるサービスがあり、そういう時にはそこへ行き、得意な人に教わることができたことです。
特に電磁気学が苦手だったのですが、大学院受験を期に好きになりました。

外部生が多い?

ネット界隈では、大学院変更は「学歴ロンダリング」などと言われることがあります。
大学受験で失敗し、志望大学に入れなかった者が再チャンスと捉えて受験をする、就職に有利となる学歴を手に入れるため...etc といった具合にです。

確かに、東京大院は外部生が多いことで有名です。特に柏キャンパスはその傾向が強く、東京理科大生がとても多いです。

それでも、色んな大学・色んな分野の学生が集まっているため、それぞれが得意なところを活かして研究活動を行っていると感じます。個人的には、研究活動を行う上で、それが良い方向に働いているのではないかと思います。柏キャンパスは多様性と異分野融合をテーマにしているところがあるので、狙い通りなのではないかと思います。

ただ、少なからず、最終学歴のために来た、という気持ちが強い人もいます。しかし、そういう人は大学院でどんな研究がしたいか、という気持ちが最初にないと、入ってからが厳しいかもしれません。

最後に

科学や技術が進展し、今後は一つの専門知識を適用するだけでは解決できない複雑な課題が増え、異なる専門的視点を持つことが重要になるかもしれません。殆どの人が自分の専門性をさらに高めるために、大学院は同じ研究室で過ごすことになりますが、このように他の大学院に進学するといった選択肢もあります。もし興味があれば、オープンキャンパス等がありますので覗いてみてはいかがでしょうか。

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東京大学大学院理学系修士2年です。 ロボットが大好きで子どもの頃から東工大志望でしたが届きませんでした。東北大情報系に入学しましたが、やっぱり機械系な勉強がしたくて東北大機械系に転学科しました。震災があり、でっかいエネルギーなことが知りたくて大学院を変更しました。 高校の勉強はついていけず、浪人しました。浪人したのにセンターは7割を切ってしまいました。 勉強に苦労したので、参考になるところがあるかもしれません。宜しくお願いします。

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