東大受験生のバイブル!「東大英語総講義」のススメ

東大受験生のバイブル!「東大英語総講義」のススメ

東大入試を突破するにあたって、英語で高得点をとることができれば戦いをかなり有利に進められます。その対策が戦略的にまとめられた参考書が、今回紹介する『東大英語総講義』です。東大英語の基礎力と実戦力を同時に身につけられる同書は、英語の基礎をある程度固めた人が、過去問演習にスムーズにステップアップするにはうってつけです。

はじめに

2014年夏、これまでの東大受験界隈を揺るがすような衝撃的なタイトルの参考書が発売されました。当時すでに大学一年生となり受験生ではなかった私も、この本に興味を抱き個人的に購入しました。というのも、著者の宮崎尊先生(東進ハイスクール講師)は、実際に受験生時代に私がお世話になった方だったからです。「東大入試英語」を切り口にしながら「きちんとした英語力を養成する」授業は、私が英語を勉強していくうえで欠かせない位置にありました。この本は、その授業がベースになっています。したがって、東大英語攻略のエッセンスがまとまった最強の攻略本が世に出たといえるでしょう。

この参考書の特徴

全部で7つの章に分かれています。第1章文の構造、第2章精読問題と和訳、第3章論述の構造と長文問題、第4章基本語の用法、第5章小説のしくみ、第6章英文ライティング、第7章リスニングという章立てになっています。
これまでも、こういった東大英語をうたった参考書の類は各出版社から次々と出ていますが、中でも際立った特徴として以下の点が挙げられます。
①例題のすべてと例文のほとんどが東大の「過去問」なので、一冊丸々やり切れば東大英語に精通することができる。
②リスニングや英作文など個々別々に扱われがちな項目を一冊にまとめ各々にフォーカスしているため、「東大英語が何を求めているのか」が明確になる。
③ご自身も英文科卒でこれまでも数多くの翻訳を手掛けてきた宮崎先生の選定した英文は「良質」である。
④文法、基本語、英作文に使える表現の説明が丁寧なので、英語に苦手意識を持っている人でも取り組みやすい。
⑤東進ハイスクール東大特進コースで実際に展開される授業内容・テキストとほぼ同一の部分も多数あり、塾に通っていない地方在住の受験生が英語力を高めるにはもってこいである。
⑥練習問題が豊富に収録されているので、学習の初期から実戦的な演習を積める。
以上の特徴を全て兼ね備えた参考書は、おそらく他にはまだないのではないかと思われます。

この参考書の長所・短所

長所

東大英語を研究する際の「辞書」として受験生の味方となってくれる点です。これは英語に限った話ではありませんが、科目数の多い大学入試を突破するにあたって各科目一冊「核」になるような参考書があると心強いです。それを血肉化して試験と格闘する材料にするという意味で、「東大英語」という焦点を一つに絞った且つ網羅性の高い参考書は、非常に価値があるといえるでしょう。

短所

いかんせん分厚いということが挙げられます。索引含めて731ページと英語参考書の中では赤本並みに分厚いものです。したがって、「参考書は薄いほうが好みだ」という受験生には向かないかもしれません。ちなみに、薄い参考書を好むこと自体は決して悪いことではありません。実際に薄い本ほど要点がすっきりまとまっているということがよくあります。もしこの参考書をうまく活用するなら、1章を1冊の本だと思って(切り分けてもよい)読み進めるとよいのではないでしょうか。

この参考書をオススメするレベル

使い方としては、単語や構文をある程度完成させた受験生が、過去問に入る前に東大の形式に慣れるために演習するのが一般的なのではないかなと思います。
ただし、この「単語や構文をある程度完成させる」という言葉は少し曖昧だと私は考えています。何故ならば、基準がまったくもって明確ではないからです。例えば単語について、「4000語以上覚えたからある程度完成した」と考える人もいれば、2000語や10000語を完成の基準とする人もいます。あるいは何冊も覚えたから完成ととらえる人もいるでしょう。このように、「完成」という言葉は少々受験生を困惑させる側面があるのではないかと思います。
そこで、この参考書について私が想定する読者層は、「学校や塾で一通りの高校英語文法事項を習い終え、センターレベルの文章がすらすら読みこなせる単語力(もっと具体的に言うなら、『鉄緑会東大英単語熟語鉄壁』の星2つはほぼ完ぺき星1つにも手が出てきたor『Duo3.0』の重要単語1600をほぼ覚えたレベル)を身につけた東大志望の高1・2生」です。本の中に登場する例文は丸々暗記して自分の武器にしておくべきものばかりなので、英語が好きな人は高1ぐらいから繰り返し読んで表現を頭に叩き込むといいと思います。高3生が使い始める場合、解説を含めて熟読する時間をとるのはなかなか難しいと思うので、練習問題にガンガン取り組んでいくとよいと思います。

おわりに

いかがでしたか。東大英語は傾向が独特なので、「出題者が受験生に何を求めているのか」という出題意図を明確に理解することが何よりも大事です。その攻略を優位に進めていく足掛かりとして、この本をぜひ使ってみることをお勧めします。

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よう

現役早稲田大学文学部2年生です。第一志望だった東大にはAランクにて届かず、浪人せずに早稲田大学に進学しました。東北地方出身です。中高時代に学校内にクイズ研究会を立ち上げ、高校の時に参加した『高校生クイズ全国大会』でベスト4まで行った経験があります。得意だった科目は地歴・古典・現代文と文系科目が中心です。受験勉強、大学生活など幅広いテーマに関して皆様の役に立つ情報を発信していきたいと考えています。よろしくお願いします。

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