難関英単語の宝庫!『遊戯王』を使った英単語の覚え方

難関英単語の宝庫!『遊戯王』を使った英単語の覚え方

「世界で一番売れているTCG(トレーディングカードゲーム)」である遊戯王は、いつの時代も男子を魅了してやみません。一見すると『遊戯王』はただの娯楽かもしれませんが、そのカードには早慶上智など、難関大にも頻出の英単語が隠れています。今日はいくつかのカードを見て、実際に説明したいと思います。

はじめに

「英単語は関連させて覚えろ!」と、受験ではよく言われるかもしれません。
実際、語源や派生語、類語などと併せて暗記したほうが、はるかに定着率・効率が高まります。
しかし、そうは言っても単語を覚えるのは辛いこと。どうしようもなく苦痛な時も多々あります。

そこで、当時高校生だった僕は考えました。
★「遊戯王って英語版あるよね。プレイする傍ら、あれで英単語覚えたら捗るんじゃないか?」
★「しかも、日本語版でも結構英単語に関係するやつ多いじゃん!なおさら捗るんじゃないか?」
と。

今回は、実際に当時自分が調べてみた、参考にしたカードを踏まえつつ
「遊戯王で学ぶ英単語」の紹介をしたいと思います。

英語版は頻出英単語だらけ

神の宣告(Solemn judgement)

(英版)When a monster would be Summoned, OR a Spell/Trap Card is activated: Pay half your Life Points; negate the Summon or activation, and if you do, destroy that card.

(直訳)モンスターが召喚されたとき、または魔法・罠カードが発動されたとき:ライフポイントを半分払ってその召喚または発動を無効にし、もしそうしたならそのカードを破壊する。

(日版)LPを半分払って発動する。魔法・罠カードの発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚のどれか一つを無効にして破壊する。

出典:yugioh.wikia.com

遊戯王をあまり知らない人も、この絵柄だけは見たことがあるかもしれません。
有名な万能カウンター罠カードです。つよい。

しかし、このカードはそれだけじゃありません。
このカードには、難関大レベルの英単語・英熟語が含まれています。実際に抽出してみましょう。

●solemn [形容詞]
⇒荘厳な、厳粛な、神聖な
*solemn judgementは直訳で「神聖な判決」となり、『神の宣告』という風に意訳されています。

●summon [動詞]
⇒召喚する、出頭を命じる、召集する
*カードでは、モンスターを場に出すことを指しますが、
現実世界では「法廷に人を召喚する(summon someone in court)」「株主を召集する(summon shareholders)」など、お堅い言葉として使われます。

●spell [動詞・名詞]
⇒[動](字を)つづる
⇒[名]呪文・魔法
*ゲーム上では"Spell Card"で「魔法カード」のことを指しています。

●activate [動詞]
⇒…を活動させる、作動させる、
*カードでは「(カードに記載されている効果を)発動する」という訳になります。

●negate [動詞]
⇒否定する、打ち消す、無効にする
*語源は"negative(否定的な)"と同じです。カードでは「(発動を)無効にする」という意味で使われています。

●half (of) A [熟語]
⇒「Aの半分」
*文法ルールでよく指摘されるのは、halfの後ろにofが省略されることがある、ということです。
『神の宣告』の場合、ofが省略されていますね。

サクリファイス(Relinquished)

(英版)You can Ritual Summon this card with "Black Illusion Ritual". Once per turn: You can target 1 monster your opponent controls; equip that target to this card. (You can only equip 1 monster at a time to this card with this effect.) This card's ATK and DEF become equal to that equipped monster's. If this card would be destroyed by battle, destroy that equipped monster instead. While equipped with that monster, any battle damage you take from battles involving this card inflicts equal effect damage to your opponent.

(直訳)"黒い幻想の儀式"を使うことで、このカードを儀式召喚することができる。1ターンに一度、相手が場に出している(コントロールしている)1体のモンスターを標的にし、そのモンスターをこのカードに装備させることができる。このカードの攻撃力と守備力は、その装備されたモンスターのものと同じ数値になる。このカードが戦闘によって破壊された場合、代わりに装備されたモンスターを破壊する。そのモンスターが装備されている間、このカードに関する戦闘によって自分が得たダメージと同じ数値の効果ダメージを相手に与える。

(日版)「イリュージョンの儀式」により降臨。①:1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する(1体のみ装備可能)。②:このカードの攻撃力・守備力は、このカードの効果で装備したモンスターのそれぞれの数値になり、このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに装備したそのモンスターを破壊する。③:このカードの効果でモンスターを装備したこのカードの戦闘で自分が戦闘ダメージを受けた時、相手も同じ数値分の効果ダメージを受ける。

出典:yugioh.wikia.com

儀式モンスターは、儀式魔法(Ritual Spell Card)を発動した場合にのみ召喚することができるモンスターです。この「サクリファイス」は原作の「遊戯王」にて、ペガサス・J・クロフォードというキャラが使ったカードです。カードとしてはかなり古い部類のモンスターですが、ダークな見た目とそこそこ強い効果のために根強い人気があります。

このカードの日本語名は「サクリファイス(=Sacrifice)」となっていますが、英語版では"Relinquished"となっています。

●spellcaster [名詞]
⇒魔法使い
*当カードの「種族」カテゴリに使われています。spell(=魔法)をcaster(=投げる者)ということです。英作文問題でも、「魔法をかける」は"cast a spell"という表現になります。

●sacrifice [動詞]
⇒犠牲にする、生贄に捧げる
*実は、"Sacrifice"の「生贄に捧げる」という意味には宗教的な問題が関わるため、英語版では使用が避けられています。
遊戯王では「○体のモンスターを生贄に捧げて召喚できる」といった効果のものがありますが、そこでは"tribute(=貢物、捧げ物)"という単語が使われます。

●relinquish [動詞]
⇒放棄する
*英語版ではこちらの単語が代替として使われています。
また、カードでは『Relinquished(=棄てられたもの)』という訳になっています。

●ritual [名詞・形容詞]
⇒「儀式」「儀式の」
*カードでもそのままの訳で使われています。

●illusion [名詞]
⇒「幻想」「幻想」「錯覚」
*日本語版のカードではそのまま「イリュージョン」という訳になっています。

●equip [動詞]
⇒「装備させる」「備え付ける」
*equip A with B(AにBを備え付ける)という形でよく使われますが、
ここではequip B to A(BをAに備え付ける)という形になっています。

セイクリッド・プレアデス(Constellar Pleiades)

(英版)2 Level 5 LIGHT monsters
Once per turn, during either player's turn: You can detach 1 Xyz Material from this card, then target 1 card on the field; return that target to the hand.

(直訳)レベル5モンスター二体
1ターンに一度、自分と相手プレイヤーのターンの間、このカードのエクシーズ素材を一体切り離し、フィールド上のカード1枚を標的にする;その標的を手札に戻す。

(日訳)光属性レベル5モンスター×2
1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
この効果は相手ターンでも発動できる。

出典:yugioh.wikia.com

これはちょっと最近のカードです。
自分の場に同じレベルのモンスターが2体以上いる場合、そのモンスター達の上に重ねる形で黒枠のモンスターカードを召喚することができます。これをエクシーズモンスターと言います。

ここで注目しておきたい英単語は以下の通りです。

●sacred [形容詞]
⇒「聖なる」「神聖な」
*日本語版の「セイクリッド」はこれが語源です。
英語版では大人の事情で使われていません。

●constellation [名詞]
⇒「星座」「(美しいものなどの)集まり」
*この単語はかなりハイレベルですが、"stellar"は、ラテン語で「星」を意味します。
語源で言えば、con-(一緒の)+stellar(星)ということで覚えやすいと思います。

●stellar [形容詞]
⇒「星の」「星から成る」
*このカードの英語版表記名である『Constellar』は、
上記のconstellationとこの単語が基になっていると思われます。

●detach [動詞]
⇒切り離す
*カードでは「取り除く」という訳になっています。
語源で覚えるなら、de-(離す)+ tach(接触)で「切り離す」ということになります。

●material [名詞]
⇒素材、材料、教材
*カードでは「(エクシーズ召喚に使った)素材」という訳になっています。
特に難関大の長文読解では「教材」の意味まで押さえているかどうかが重要になってきます。
"educational materials(=教材)"で覚えておきましょう。

D.D.クロウ(D.D Crow)

(英語版)During either player's turn: You can discard this card to the Graveyard to target 1 card in your opponent's Graveyard; banish that target.

(直訳)お互いのプレイヤーのターンの間、このカードを墓地へ捨て、相手の墓地のカードを1枚標的にすることができる;その標的をゲームから除外する。

(日本語版)このカードを手札から墓地へ捨てて発動できる。相手の墓地のカード1枚を選択し、ゲームから除外する。この効果は相手ターンでも発動できる。

出典:yugioh.wikia.com

最後に紹介するのが、この『D.Dクロウ』です。
このカードを手札から捨てることで、相手の墓地のカードを一枚除外することができます。
テキストは短いですが、使える英単語が入ったカードです。
なお、カード名の「D.D」は、"different dimension(=異次元)"を略したものです。
なので、英語版のカード名を直訳すると『異次元カラス』となります。

●dimension [名詞]
⇒いわゆる「多義語」です。
①(長さ・大きさなどの)寸法
②面積・広がり・大きさ
③範囲・程度・重要性
④(問題などの)側面
⑤次元
*カード名の"dimension"は⑤『次元』という意味になります。
この単語は特に長文読解で頻出するので、辞書や単語帳でチェックをしておきましょう。

●winged beast [名詞]
⇒鳥獣、羽根のある動物
*名詞+edがつくと、「(その名詞の)性質を持った」という形容詞になります。
つまり、「wing」「ed」=「winged(羽根付きの)」という意味になるということです。

●discard [動詞]
⇒捨てる
*語源的にはdis(=away)+cardで、カードを遠くへやる=捨てるという意味です。

●graveyard [名詞]
⇒墓地、墓場
*"grave"単体でも「墓」という意味になりますが、yard(庭)という単語が合わさって「墓地」になります。

●banish [動詞]
⇒追放する、追いやる(=expel)
*カードでは「除外する(ゲーム上から追放する)」という形で使われています。
ゲーム上では、destroy(破壊)よりも強力だとされています。
似た単語に"vanish"(=消える)というものがありますが、混同しないようにしましょう。

おわりに

いかがでしたか。
ここでは説明し足りないくらい、まだまだ「受験英単語」を学べる遊戯王カードは存在します。
ただの娯楽と侮るなかれ、勉強を楽しくするためには「遊びのなかで気づく」ことも必要です。
遊戯王カードだけでなく身の回りのありふれたモノの中から「知識」を再発見する作業は、受験だけでなく大学入学後にも有用なスキルになります。気が向いたらやってみてくださいね!

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たかみ

慶應義塾大学法学部に在籍している2年生かつ、底辺高校出身、元学校嫌いの意識低い系。自分の経験を踏まえてモチベーション・自己管理などの記事を発信したいと思います。また、家庭教師・個別指導のアルバイト経験を活かして受験勉強に関する情報も発信できたらと思います。

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