基礎学習を完璧にせよ!現役慶應生による、慶應商学部『日本史』の対策

基礎学習を完璧にせよ!現役慶應生による、慶應商学部『日本史』の対策

全体的な特徴として、慶應の商学部は『マーク・記述の双方が求められ、スピード勝負になりやすいが問題傾向は素直』というところが見られます。実際、この傾向は日本史でもあるように思われます。今回はそんな商学部の『日本史』の傾向・対策をまとめてみました。

はじめに

こんにちは。
慶應義塾大学法学部に在籍する2年生です。
今回は、慶應の中でも特に人気上昇中の商学部の『日本史』の対策について、
受験当時の経験を踏まえてお伝えしたいと思います。

私が最終的に入学したのは法学部ですが、商学部もしっかり対策をしていました。
これから記事でも述べますが、法学部に対して商学部の問題は『基礎~頻出』レベルの用語を幅広く尋ねる問題になっています。今日はそのことについて具体的に説明していきたいと思います。

過去問の傾向と特徴、難易度

基本的な問題の傾向として、
商学部の『日本史』は例年3つの大問によって構成されています。
大問が進むにつれて、扱われている時代が下るようになっています。
問題となる範囲は、主に中世・近世・近現代がボリュームゾーンです。
戦後現代史やテーマ史が出題されることもあります。

2016年度では、
Ⅰ―平安時代の政治・社会
Ⅱ―江戸時代後期の文化
Ⅲ―幕末・明治期の対外関係
となっています。


問題の形式としては、
①リード文にある虫食い穴(空所)を補充する形として、用意された大量の語群から選択をする『空所補充問題』(いわゆる"慶應らしい"問題)
②傍線に関連して、用語・人物名・著作名を書かせる『書き取り問題』
③傍線に関連して、30~100文字程度の『記述・説明問題』(1~2題の出題)
④傍線に関連して、正しいものを選ばせる『文章選択問題』
の4つが出されます。
年度によっては③や④が出ないこともありますが、①と②は確実に出題されます。

総括して、時代の範囲も広く、マーク式・記述式の両方が出題される『バランスの良い問題』といったところでしょう。ただ、これだけを見ると難しそうに思えるかもしれませんが、実際に問われる内容はそこまでハイレベルなものではなく、いわゆる『基本問題』『頻出問題』が多いです。つまり、日本史の教科書や用語集をしっかりと理解+暗記していれば得点を確保できるような問題なのです。

実際に、最近の記述問題を見てみましょう。
①『公武合体について、25字以内で説明しなさい。』(2016)
②『(中央集権体制において)"実質的に上層貴族が高い地位を占め、その地位は世襲される仕組みになっていた"ことについて、制度名をあげつつ60字以内で説明しなさい』(2015)

ある程度日本史を学習した学生なら、①も②もそこまで難しいものではないことがわかると思います。
25字記述の①は、単に公武合体とは何かを簡潔に説明するだけで、特に言うことはありません。
60字記述の②も、『制度名を挙げろ』と脅してきていますが、結局のところは基本用語である「蔭位の制(=高位階を持つ父祖の子に、一定の位階を叙位する制度)」の具体的な説明、ということになります。

『記述問題』と言うとかなり"重い"イメージがありますが、慶應商学部の日本史における『記述』は、『論理関係を考えつつ、軽い語句説明をする』レベルのものが多いです。 

特徴に基づいて行うべき対策・勉強法

前段に述べたように、慶應商学部の『日本史』は、ハイレベルのものを回答させるというものではなく、
『基礎・標準・入試頻出レベルの問題をしっかり押さえているかどうかを確かめる』タイプの問題です。

そのために必要な勉強法としては、
①歴史を流れ、あるいはストーリーとして理解(因果関係を理解)し、テーマ史の対策も行う
②歴史の流れと因果関係の中で重要とされる日本史用語を、概略が説明できるようになるレベルまでインプットする。
(→『タテの対策』)

③頻出~やや難レベルの人物相関図・役職・位置関係・家系図・基本資料・別名などをインプットする
(→『ヨコの対策』)
例:藤原仲麻呂は別名"恵美押勝"で、藤原不比等の息子である武智麻呂(藤原南家の祖)の息子。
孝謙天皇が即位してからは『紫微中台』の長官(令)として頭角を現し、最終的に『太政大臣(唐風名:太師)』までになる。

この『タテ』と『ヨコ』の対策が、慶應商学部の『日本史』攻略に必要になってきます。

オススメの参考書

前段で説明した『タテ』と『ヨコ』の対策をするためのおすすめの参考書を紹介したいと思います。

前段①・②のような『タテの対策』をしつつ、③のような『ヨコの対策』もある程度押さえておくには、やはり、
★日本史B教科書
★石川の実況中継
★大学受験日本史Bノート(ハイスピードでおさらいしたい場合)
の3つがオススメです。
教科書については、注釈・資料の部分までしっかりと読むことが重要です。
教科書は大学受験でも非常に良い参考書となりますが、やや説明が淡々としているので、そこに難しさややりにくさを感じる人は、『実況中継』シリーズ(全6巻)を使ってみると良いかと思います。『読む予備校の講義』というだけあり、内容を理解しながら読んでいけば『タテ』も『ヨコ』も十分にカバーできるようになります。
また、ある程度のレベルの高さを保ちつつ、ハイスピードで日本史全体の歴史をおさらいしたい人におすすめしたいのが、『大学受験 日本史Bノート』です。『日本史ノート』系の参考書は、初めて日本史に触れる学生がまず手に取ってやってみるイメージが強いですが、すでにある程度の学習をしている学生が改めてインプットしなおしたい、という場合にはこの参考書がおすすめです。日本史の流れは勿論、記述対策の用語説明やそれなりに難易度の高い用語もノートの空欄として用意されているので、問題演習の前の下地作りとしてやる選択も効果的だと思います。

前段③の『横のつながり』でも、特に『細かい用語』をインプットするには、
★日本史一問一答
★日本史B用語集
の3つがオススメです。

いずれの参考書もガッツリ『理解と暗記』が求められますが、単に用語のアウトプットを増やしたいだけならばこれらの参考書に勝るものはありません。

ただ、筆者は暗記系の参考書を使うのが好きではなかってので、下記に示すような問題集を演習しながら、教科書や実況中継で再確認する作業を重ねて、『無理に暗記しない暗記』をしていました。実際にこれは効果的だったと思います。

①~③の学習を行う中で、応用として『実力をつける日本史』などの問題集で演習を行いつつ、
再度『日本史B教科書』『実況中継』『一問一答』などで逐一確認していくことで①~③すべてが鍛えられると思います。やや難易度は上がるものの、『日本史標準問題精講』も『ヨコ』を押さえるうえではかなり効果的なのでおすすめです。

まとめと

いかがでしたか。
記事に述べられた学習法を堅実に行っていけば、8割を取ることは難しくありません。
繰り返しになりますが、慶應の商学部は『基本/標準/頻出』レベルをしっかり押さえているかどうかが重要になってきます。学部対策のために難問・奇問対策をする必要はありませんが、その分『これまで学習してきたこと』が多角度で尋ねられる問題です。『タテの理解』『ヨコの理解』⇔『問題演習』の日々の繰り返しが重要になってきます。頑張ってください!

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たかみ

慶應義塾大学法学部に在籍している2年生かつ、底辺高校出身、元学校嫌いの意識低い系。自分の経験を踏まえてモチベーション・自己管理などの記事を発信したいと思います。また、家庭教師・個別指導のアルバイト経験を活かして受験勉強に関する情報も発信できたらと思います。

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