早慶よりも難しい!?上智大学『日本史』の傾向と対策

早慶よりも難しい!?上智大学『日本史』の傾向と対策

『早慶上智』とひとくくりにされることが多いですが、上智大学の日本史は早慶とはまた違った難しさがあります。今日はそんな上智大学『日本史』の傾向をまとめつつ、どのように対策すればよいか、どんな勉強法があるかについて話していきたいと思います。

過去問の傾向と難易度・配点・平均点

上智大学の問題は、早稲田のような『学部ごとの特徴がはっきり表れている』タイプのものではありません。どちらかというと、大学統一で数パターンの問題を作成し、入試日程が同じ学部群でその問題を割り当てるシステムを取っています。しかし、どの日程の問題であれ、上智の『日本史』が非常に難易度が高いことは確かです。

上智大学でよく出題される難問には3パターンあります。
日本史オタクの筆者による、「上智っぽい」問題作例を挙げたいと思います。参考になれば幸いです。

その1:未見資料問題

1つ目のパターンは、『史料問題』です。「こんなの読んだことねーよ!」と思わず叫びたくなるような未見史料などを読ませ、説明文や選択肢もヒントとして読みながら、文章内の年号・時代・人物など「推理」させる問題が多いです。

「上智レベルの推理力」が求められる日本史問題として、以下の問題作例を用意してみました。チャレンジしてみてください。(解答は下の段に記載しています。)

<問> 以下の史料は、明治のある年に発布された皇室令である。

第一条 ( あ )就任スル時ハ附式ノ定ムル所ニ依リ賢所ニ祭典ヲ行ヒ且就任ノ旨ヲ皇霊殿神殿ニ奉告ス

第五条 ( あ )止ミテ( い )大政ヲ親ラスルトキハ詔書ヲ以テ之ヲ公布ス

(1)( あ )に入る語句を、漢字2文字で記述しなさい。
(2)( い )に入る語句を、漢字2文字で記述しなさい。
(3)この皇室令で公布された職制は、大正10年に当時の皇太子がはじめて就任した。
その名を記述しなさい。

出典:www.geocities.jp

解答:(1)摂政、(2)天皇、(3)裕仁(親王)

その2:かなり細かい短答・穴埋め問題

2つ目のパターンは、細かすぎる情報の穴埋め・短答を行わせる問題です。
特に「年号」「地理」に関する知識を上智大学は問う傾向にあります。こちらも問題作例があるので、チャレンジしてみてください。

<問>「武蔵国」は、現在の何県にあたるか。次の中から、適切なものをすべて選びなさい。なお、国が複数の県に及んでいる場合は全ての記号を選びなさい。

①東京 ②埼玉 ③千葉 ④神奈川 ⑤茨城 ⑥群馬 ⑦栃木 ⑧山梨

出典:-

解答:①・②・④

<問>以下の空欄にあてはまる最も適切な語句を選びなさい。

後醍醐天皇と側近らによる鎌倉幕府倒幕計画が発覚し、( 1 )が( 2 )ら公卿を処分する正中の変が( 3 )年に起こった。
(1)六波羅探題 ・ 連署 ・ 引付衆 
(2)平頼綱 ・ 日野資朝 ・ 北畠顕房
(3)1324 ・ 1323 ・ 1322 

出典:-

解答:六波羅探題、日野資朝、1324

その3:文化史・文化問題

仏像や神社仏閣の写真を大量に見せ、造られた年代や作者を答えさせる問題などがあります。こちらはそもそも文化史対策をしていないと難しいものです。

などなど…「無理だよこれ!」と叫びたくなるような難問・奇問に見えて、「ギリギリ解けそう」レベルの細かい知識を入れてくるのが上智の日本史です。

早慶上智レベルの問題では、単に暗記勝負というよりかは『暗記したものを使って考えさせる』ものが多いですが、『推理させる』という点では上智大学が抜きんでています。また、対策が面倒な文化史をゴリゴリ入れていることも高い難易度の原因になっています。

なお、上智大学では点数換算に偏差値法(全受験生の総合点を統計的に処理し、偏差値化して合格を決定する方法)を用いているので、日本史単体の平均点は公表されていません。

入試の配点としては、学部や入試方法にもよりますが、国語総合(100)、地歴(100)、外国語(150)の350点満点が多いです。他大学と比較して、地歴の配点が高いのが特徴です。合格最低点もまちまちですが、2016年度法学部では、350点中230点が合格ボーダーになります。

何割取れればいい?悪問対策はすべき?傾向に基づく対策と参考書

前段に述べたように、上智大学は奇問・難問と『ギリギリ解けそうな細かい難問』が多く、未見資料で推理させるスタイルが多いです。また、日本史の配点が大きいので、『捨てる』ことも難しいです。

『何割取れればよいか』ということについては、難問・奇問を踏まえると、全体で7割の取得が目標になります。

なので、上智の『日本史』で、7割の正答を取るために重要な対策としては、

悪問・奇問の対策はせず、『ギリギリ難問』を推理して解けるようにする

ことが挙げられます。

当然のことですが、『日本史B教科書』『詳説日本史』『実況中継』などで、日本史のストーリーや基礎~頻出レベルの用語を押さえておきたいです。加えて、『日本史B用語集』『一問一答』などで細かい用語をインプットするといいでしょう。また、上智は年号問題が頻出するので、こちらも『実況中継』などで覚えておきましょう。強い得点源になります。

ここのインプットをしっかりと押さえていれば、たとえば前段の史料問題では、問題文をヒントに、史料が「摂政」に関するものであることがわかります。それがわかれば、後は原文を読解・推理することで「摂政」「天皇」になると確定させることが出来ます。

そして『ギリギリ解けそうな難問』対策としておすすめしたいのは、『日本史標準問題精講』です。
これは早慶や上位国立レベルの難関大の日本史対策に特化した問題集で、非常に難しい内容になっていますが、この問題集を完璧にすることができれば、上智で出題されるような用語や、未見史料で求められる推理能力の基礎を作ることができるでしょう。特に、『精講』の部分をしっかり読み、理解をすることが重要です。詳しくは、下段にレビュー記事のリンクが貼ってあるのでぜひ参照していただければと思います。

また、基本史料・文化史対策は確実にしておきましょう。
『日本史資料集』や、『実況中継・文化史編』で画像や史料のインプットを行いたいです。

それらの演習が済んだら、早い段階で過去問対策に移るのもよいでしょう。
上智はかなり特殊な問題のため、早めの個別対策が効果的です。

まとめ

いかがでしたか。
記事の大まかなまとめとしては、

・上智は(1)未見史料の推理問題、(2)年号・地名などの細かい知識を求める問題、(3)画像推定など、文化史をかなり深いレベルでやりこまないと難しい問題が多い。
・全体的な傾向としては難問・奇問に加えて『ギリギリ解けそうな難問』が多い。
・対策としては、『日本史標準問題精講』などの難関大用の問題集と、早めの過去問演習が有効。

といったところでしょう。頑張ってください!

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たかみ

慶應義塾大学法学部に在籍している2年生かつ、底辺高校出身、元学校嫌いの意識低い系。自分の経験を踏まえてモチベーション・自己管理などの記事を発信したいと思います。また、家庭教師・個別指導のアルバイト経験を活かして受験勉強に関する情報も発信できたらと思います。

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