超難易度の英文を消化せよ!現役慶應生による、慶應義塾大学文学部『英語』の特徴と対策

超難易度の英文を消化せよ!現役慶應生による、慶應義塾大学文学部『英語』の特徴と対策

慶應義塾大学文学部の英語と言えば、難易度が高い、辞書持ち込みOK、超長文対策が必要…といったイメージをお持ちになっていると思います。今回は、そんな慶應文学部の英語を突破するためのコツについてお伝えしたいと思います。

◆自己紹介

こんにちは。慶應義塾大学文学部3年生の者です。今回は慶大文学部の英語試験といえば紙媒体の辞書持ち込み可、その裏返しに恐ろしく長い長文一題…他大学と比べると明らかに違うオーラを放っている問題に戸惑いを覚える方は多いのではないかと思います。今回はそんな慶應義塾大学文学部の英語の対策についてお書きしたいと思います。本文では試験形式を簡単に説明した後に特化した攻略法を説明したいと思います。

◆辞書が持ち込みOK!過去問の傾向と特徴

慶應義塾大学文学部の英語試験の特徴としては、
①大問は1~2問の長文(計2000語程度)と英作文
②時間は120分と長丁場
③紙媒体の辞書2冊まで持ち込み可能(英和、和英、英英)
④テーマは、友情とは、芸術とは、スペリング能力は必要か、などと多岐にわたり、内容は抽象度が高いものが多く、高度な読解力を要する。
ということが挙げられます。

◆特徴に基づいて行うべき対策

読解力について

慶大文学部には国語という科目はありません。ですから、小論文で思考力・読解力を見るのですが、個人的にはこの英語でも読解力は測られていると思っています。つまり、英語という言語そのものだけではなく、英語を物事の理解のためのツールとして使えるか、ということが見られます。また、哲学的な内容など散見されることから受験生がふだんどのような書物を読み、どれだけ多くの問いを持って生きてきたかということを問うていることがわかります。普段の生活で文庫ものの本を読むこと、現代文で読解力を鍛え上げることは重要でこれは小論文の力にもなるでしょう。

加えて、超長文を長時間読むことに慣れることが必要です。
おすすめの方法としては、まず学校や模試などで一度扱った文(既視文)を何回も読むことです。その際、一度読んだ文章を全て和訳し直す必要はありません。このトレーニングの際には①文章を前から読むこと、②英文を英文のまま理解すること、を意識して行います。既視文を読むことでスピーディーに読むことが出き、英文特有の構造にも慣れることができますし、わからなかった単語もチェックしておけば語彙の定着にもつながります。

辞書について

そして皆さんがご存知のように慶應文学部は「辞書持ち込みOK」ですが、それでもわからない単語すべてを引いていては制限時間内に間に合いません。そこで最低限の単語力と意味の推測力、速読力、そしてどの単語の意味を把握すれば著者の言いたいこと(或は文章全体、問題にかかわってくる内容)がわかるか見極める力が必要です。そこで単語帳は単語そのものをコピー的に覚えるタイプのものではなく、z会の速読英単語シリーズのように長文の中で覚えていくものをお勧めします。あとは電子辞書ではなく普段から紙の辞書に親しんでおいてください。紙の辞書は使えば使うほど手に馴染んできます。試験前にめくりやすいようにページ慣らし、なんてことはしないようにしてください。語彙力があまりない私は本番数十回も辞書に依存しましたが、友人の中にはほとんど使わなかったという人もいます。過去問を解いているうちにどこで辞書を召喚するかは感覚がついてくると思います。

英作文について

英作文に関しては慶大文学部の場合問題中の単語や言い回しをリサイクルできる場合が多いです。最初に英作課題は把握して問題文に目を光らせてみましょう。厳密な英訳というよりは言いたいこと(に近いこと)を英文なりに表現することが大事です。京大文系系統の英作文はニュアンスを訳で表現するタイプの問題ばかりなので参考になると思います。

◆おわりに:見込める得点と、学習への取り組み方について。

慶大文学部に求められるような教養の力は安易に数値化できるものではありません。
ただし、読解力に関しては駿台の模試で国語、英語共に偏差値60以上を複数回とっていればある程度の教養・読解力は保障されます。最低限この「偏差値60」をとれるまでは読み、筆者の主張を見出し、そしてそれを簡潔に自分の手で書くという練習を繰り返してください。そうすれば80パーセント合格できると思います。模試でA判定が出ても落ちることもある慶大、そしてD判定が出ても受かってしまう慶大。それは単語力や文法という英語そのものの短絡的な処理能力を見ているからではなく、英語をツールとして、今まで積み上げてきた教養と読解力を見ているからです。
受験自体も入学のツールとして使うのではなく、慶大の場合この入試でさえ学問への好奇心とあくなき探究心で楽しむことが何よりも勝利につながると思います。

余裕があれば英語で書かれた専門書・小説(18C以降のもの)に手を出してもいいかもしれません。まずは自分の知っている(ある程度基礎知識のある分野、現代文で得意なテーマ)を、そして自分の苦手なテーマを読んでみましょう。(私は赤毛のアンを読みました。)

楽しむ意気込みで頑張ってください。

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Raitei

慶應義塾大学文学部(社会学専攻)3年生。地方公立出身。学習面だけではなく生活面でも受験のサポートができたらいいなと思います。よろしくお願いします。

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