できる受験生の思考を学べ。『入試英作文攻略の新技術 頻出発想パターン360』のすすめ

できる受験生の思考を学べ。『入試英作文攻略の新技術 頻出発想パターン360』のすすめ

「英作文って対策も面倒だし、時間かけるのもアホらしい気がする…」と思う学生、大正解です。頻出分野だけをまとめたこの参考書で、サックリと対策してしまいましょう。文法の基礎がある学生におすすめしたい、『入試英作文攻略の新技術 頻出発想パターン360』の紹介記事です。

はじめに

こんにちは。受験生の皆さんにとって『英作文』は厄介なものだと思います。
一部の国立や私立大で出題されるだけならまだしも、主要予備校の記述模試ではかならず『英作文』の形式の一つである<和文英訳:提示された日本語文を英語に翻訳する問題>が出題されます。対策に頭を悩ませることも多いかもしれません。

そもそも、英作文のスキルを身につけるためには、どのようなことをすれば良いのでしょうか。「英語読解をとにかく繰り返す」とか、「とりあえず英語で毎日日記を書いてみる」とか、「リスニングをたくさんしてみる」とか、色々な方法が考えられますよね。しかし、”大学受験の英作文で高得点を取る”ことに焦点を当ててみると、とても効率的な方法が存在します。

それは、「重要な文法が盛り込まれた例文のインプット・アウトプットを繰り返す」ということです。

今回紹介する『入試英作文攻略の新技術』は、その意味で、英作文に頻出な文法・語法をしっかり盛り込んだ例文集系の参考書と言えます。特に、前述した<和文英訳>問題の対策では圧倒的な効果があります。今回はこの参考書の紹介をしてみたいと思います。

この参考書の特徴

この参考書は四章立ての構成となっています。
一つずつ見ていくと、
第一章が『発想の転換』
第二章が『様々な固有表現』
第三章が『混同しやすい表現』
第四章が『直訳不可の表現』
で、各章が入試や模擬試験でしばしば狙われるネタの対策として体系的に学ぶことができます。見開き2ページの左側が和文、右側が英文になっており、合計で360本とコンパクトにまとまっています。

例えば『発想の転換』の章では、”和文を和文のまま受け取らない”ことが求められる「無生物主語」について詳細な説明をしています。
『もう少し雨がひどくなると、洪水の恐れがある』という和文を英訳する場合、 
“If it rains more heavily, it will lead to a flood.”のようなIF文から始めるのではなく、
『もう少しひどい雨が洪水をもたらすかもしれない』という文章だと理解して、
”A little heavier rain might cause a flood.”とする、といった具合です。

このように、「英語化しづらい日本語」を「直訳と文法」という観点から分解し、とくに入試で求められる例文だけを360本というコンパクトな数にまとめてあります。

この参考書の長所・短所

長所

実践的なものだけを詰め込んでおり、「直訳と文法」という観点から整理されている点。まるで「できる受験生」の頭の中を覗いているようです。文法解説書をしっかりと読み込み、理解した人がまとめた参考書、といった具合です。同様の例文集系参考書には『新基本例文700』などがありますが、それと比較してもこちらは<直訳⇒コアとなる文法の提示>という解説がしっかりしていると感じます。「英語の引き出し」が増えるので、自由英作文対策をする足がかりとしても活用可能です。

短所

必須レベルのものがコンパクトにまとめられている分、文法をしっかりやっている人でないと難しいかもしれません。『NextStage』や『Upgrade』といった文法網羅問題集をやりつつ、『Forest』のような文法書をしっかり参照している人でないと効率よく学習できないと思われます。また、あくまでも”例文集”ですので、和文英訳対策には圧倒的なパワーを誇るものの、自由英作文などの対策をしたい学生は、この参考書に加えて専用の対策をすることをおすすめします。

この参考書をオススメするレベル

基礎~入試頻出レベルの英文法問題が8~9割正答できるレベルの学生
(目安:文法書・文法網羅系問題集を1~2周ほど)

・難しすぎるという学生は:まだ英文法の基礎力が足りてないため、文法テキストや文法問題集でのインプット⇔アウトプットの繰り返しを行いましょう。

・簡単すぎるという学生は:和文英訳のみを対策したい場合は、模試や過去問に移行しても良いかと思われます。

実際に著者が使っていた時期と成績の推移

高校2年秋冬から3年の秋にかけて使用していました。
この参考書を使用する前の河合塾の全統記述模試(高2最後)では偏差値60前後でしたが、使用後の高3最後の記述模試では偏差値70をマークすることができました。これは他の英語長文問題集などの助けもあったからですが、和文英訳で点数を取れたことも大きいと思っています。

この参考書を使った勉強法

1週目はとにかく「理解する」ことを念頭に、自分の手でノートに例文を書きながらとインプットをしていました。分量はそこまで多くない分、記載されているものはすべて重要なものなので、理解の漏れが無いように徹底的に学習をすると良いと思います。

2週目は英文を隠し、日本語文だけを見て英文にアウトプットする練習をしました。ただここで重要なのは、「一字一句間違わない」ことではなく、「日本文をそのまま読んで受け取らず、発想の転換をしつつ適切な文法運用ができるかどうか」のチェックをすることです。

例えば、『資産と人格はまったく別物である』という日本語文に対して、
“different”という単語を使うのではなく”A is one thing… , B is another”という文法を運用出来ていれば、『資産』や『人格』の英訳が間違っていたとしても”本質は理解できている”ということになります。このような手順で360本のアウトプットを行っていました。

おわりに

いかがでしたか。
この参考書は和文英訳対策、または自由英作文への足がかりとしては最良の一冊になると思います。英文法に自信がある学生はぜひ手に取ってみてください!

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この記事のライター

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たかみ

慶應義塾大学法学部に在籍している2年生かつ、底辺高校出身、元学校嫌いの意識低い系。自分の経験を踏まえてモチベーション・自己管理などの記事を発信したいと思います。また、家庭教師・個別指導のアルバイト経験を活かして受験勉強に関する情報も発信できたらと思います。

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