カリスマ講師の最新参考書!現役慶應生による、西きょうじ『英文法の核(東進ブックス)』レビュー

カリスマ講師の最新参考書!現役慶應生による、西きょうじ『英文法の核(東進ブックス)』レビュー

「英文読解入門基本はここだ」「ポレポレ英文読解プロセス50」といった名参考書を生み出してきたカリスマ英語講師、西きょうじ先生が新たに出した『英文法の核』。評判や特徴、難易度はどのようなものなのでしょうか?

はじめに

『英文法の核』は、東進・代ゼミの名物講師として有名な西きょうじ先生が、2016年に出版した文法書です。「文法を暗記するのではなく、理解する」という理念のもとに、コンパクトな単語帳サイズにまとめられています。

"カリスマ講師"が、"2016年に"、"文法書を出版した"となれば、
「英文法の"核"ってなに?」」
「難易度はどうなの?」
「従来の文法書と何が違うの?」
といった疑問もあるかと思います。

この記事では参考書の特徴を紹介しつつその疑問に答え、
筆者が感じたことをベースに『英文法の核』のレビューを行っていきます。

もくじ

・『英文法の核』の特徴
・現役慶應生によるレビュー
・まとめ

この参考書の特徴

『英文法の核』は、東進・代ゼミの名物講師として有名な西きょうじ先生が、2016年に出版した文法書です。「文法を暗記するのではなく、理解する」という理念のもとに、コンパクトな単語帳サイズにまとめられています。

「英文法の"核"」の説明については、著者本人は以下のようにコメントを出しています。

中学段階以上の英語学習においては文法の習得が不可欠です。文法は、いわゆる4技能「読む」「書く」「聴く」「話す」すべてに共通の基盤となるもので、基本的な文法の理解なしに4技能の力を向上させることはできません。

「文法の核」とは、英語学習における文法の根本であり、極言すると「語(あるいは情報)の配列ルール」と「単語の使い方(品詞の理解を含む)」です。

英語を使うための土台は、「文法の核」を理解した上で、多くの例文にふれて基本パターンを体得していく過程で形成されます。「文法のための文法」を暗記するのではなく、説明を読んで理解することによって「使える文法」を身につけ、英語の運用力を高めていきましょう。

出典:https://www.amazon.co.jp

また「文法書の難易度」についても、自身のブログで以下のような説明をしています。

「よめる、わかる、つかえる」参考書として、ごく基本から丁寧に説明しており、理解したうえで文法を体得する構成となっている。受験参考書としての網羅性もあり、これ一冊を繰り返すと、受験に必要な文法はすべて身につくことになる。また、基本例文500のCDを使って例文を繰り返し音読することで知識を定着させることができる。

偏差値50前後から使うことができ、70レベルの受験生もこれを読むことでこれまで何となくわかった気になっていたことを基本からわかり直し、また実はあやふやだった部分をしっかり強化することができる。受験生に限らず、広範な英語学習者に活用してほしい参考書。

出典:kyoji111.blog40.fc2.com

実際に本書の内容を見ても、基本レベルである『品詞』や『語順』について説明を加えながら、『準動詞』や『仮定法』といった入試頻出の文法項目に進んでおり、とっかかりやすい構成になっています。

ただし、「文法カテゴリー別に分割して説明を加えている」という形式については、『Forest』といった従来の文法書とそう変わりません。

現役慶應生によるレビュー

筆者の受験生時代の学習状況について


それでは、上段で述べた特徴を踏まえながら、『英文法の核』のレビューを行っていきたいと思います。

この記事の筆者は、受験本番までに、

・『Forest』(網羅系文法参考書)
・『ロイヤル英文法』(網羅系文法参考書その2:Forestを読んでもわからなかった時に参照)
・『Next Stage』(網羅系文法問題集)
・『頻出英文法・語法問題1000』(網羅系文法問題集その2:Next Stageの次のステップに使用)
の4つの文法参考書を使っていました。

上記の参考書と比較しながら、『英文法の核』の立ち位置について考察していきたいと思います。

実際のところどうなの?

筆者が読んでみた限りでは、

『Forest』や『ロイヤル英文法』で語られるような、雑多な"論理"の部分(例えば、noとnotの違い/if文における仮定と条件の違い/副詞・挿入句の位置をどうすればいいか、など...)を、頻出ポイントだけ纏めてよりわかりやすく説明している、という印象でした。

正直なところ、英文法の『細かい論理』をたくさん知りたいだけなら、上記2冊のような網羅系文法書をやればいいでしょう。しかし、『英文法の核』の強さはむしろ「"これは押さえておきたい"、レベルの文法原理だけを綺麗に集めてまとめている」という点で、ここが従来の文法書とは異なるかと思います。

ただし、その分、基礎的な文法の説明はかいつまんでおり、「基礎から文法を学ぶ人」向けではないように思いました。英文法を一通り学習し終わった人が、再度知識をまとめ直すのに使うといった使い方が適切かと思われます。

また、巻末に付属する例文集は、暗記するにはやや読みにくいかなという印象がありましたが、CDで耳から情報を叩き込むことができるのはかなり有用かと思います。他の記事で紹介したことがありますが、「速読」の素養になる分、非常にオススメしたい部分です。

問題演習編について

今回紹介している『英文法の核』ですが、実は、『英文法の核』との併用を前提とした『演習問題編』も存在します。

私見ですが、こちらは問題収録数が400と多くありません。『英文法の核』とリンクしているから、という理由で選ぶのであれば、むしろ『頻出問題1000』や『VINTAGE』レベルの網羅的な問題集で演習を重ねたほうが実践力はつくかと思います。あくまで『英文法の核』自体が「網羅系文法書を綺麗にまとめたもの」のような立ち位置に見えるので、しかり演習問題を重ねたいなら、『演習問題編』ではなく、よりハイレベルなものを多数こなせる問題集を選びましょう。上記の2冊はおすすめです。

まとめ

記事の内容をまとめると、

①『英文法の核』は、従来の文法書に書かれているような"細かい論理"を頻出ポイントのみ、まとめており「理解する参考書」として構成されている
②その分、説明が不十分なことも多く、初学者向きではない
③併用がオススメされている『英文法の核 問題演習編』はやや分量が少なく、より量が多く本格的な演習ができるものを選んだほうがよい。(『VINTAGE』など)

といったところです。
『2冊目の文法サブリーダー』として使えばかなり効果的だと推測できます。
書店でも人気の参考書なので、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター

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たかみ

慶應義塾大学法学部に在籍している2年生かつ、底辺高校出身、元学校嫌いの意識低い系。自分の経験を踏まえてモチベーション・自己管理などの記事を発信したいと思います。また、家庭教師・個別指導のアルバイト経験を活かして受験勉強に関する情報も発信できたらと思います。

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