文学部ってどうなの?現役慶應文学部生が思うこと

文学部ってどうなの?現役慶應文学部生が思うこと

良くも悪くも様々な印象を持たれがちな文学部ですが、実際のところはどうなのでしょうか?受験生時代に文学部を志望した経験をもつ、現役の慶應文学部生がお教えします。

はじめに(自己紹介)

こんにちは。慶應文学部で社会学を専攻している3年生です。受験生のみなさんは「文学部」にどのような印象をお持ちでしょうか。「本ばっかり読んでいそう」「女子が多そう」「就職に不利そう」などなど…。合っているものから間違っているものまで、様々な印象を持たれている文学部ですが、実際のところはどうなのでしょうか。受験生時代に文学部ばかりを志望していた現役文学部生の私がその実態をお教えします。

私が文学部を選んだわけ

私が文学部を受けようと決めたのは高校1年生の時です。夏に、早稲田大学の文学部に「演劇・映像コース」という専攻があることを知りました。テレビドラマや映画を見ることが好きで、当時劇団四季のミュージカルにハマっていた私は、安直に「これは面白そう」と思い、文学部を受けようと思い始めました。その後調べていくうちに、早稲田大学文化構想学部、明治大学文学部演劇学専攻や立教大学現代心理学部映像身体学部など、似たようなジャンルの勉強ができる学部を次々と見つけ、自分の志望系統を確立させていきました。
受験が近づくにつれて、入試の日程調整などを考慮して、慶應義塾大学文学部、上智大学文学部新聞学科、立教大学社会学部メディア社会学科など、「メディアに関する勉強ができる学部」という風に志望系統の幅を少し広げ、受験しました。「社会学」という学問の研究範囲は広く、「メディア」もそこに組み込まれている。だから、慶應では社会学選考を、立教では社会学部を、それぞれ志望したのです。
私は、「どうしても文学がやりたくて」文学部にした、というよりも「やってみたい専門がたまたま文学部に組み込まれている」といった感じで文学部を志望していました。実際、立教大学では文学部ではなく、社会学部と新座の現代心理学部を受験しています。

文学部で学べる分野・授業内容

私の経験談からも感じ取っていただけるかと思いますが、文学部では決して文学だけを扱っているわけではないのです。もちろん英米文学や国文学などの文学も学ぶことが出来ますが、それだけではなく私がずっと学びたいと思ってきたメディアに関する研究(社会学)や歴史の研究(東洋史、西洋史)なども文学部に組み込まれています。
慶應の文学部では哲学系、史学系、文学系、図書館・情報学系、人間関係学系の4つの分野に計17もの専攻を有しています。

そして授業に関してですが、専攻が多すぎる故、他専攻、特に自分の専攻と遠い系統の専攻の授業を受けることは少ないです。(社会学専攻の私の場合、史学系や文学系の授業はほとんど受けたことはないです。)そのため、今回は社会学選考に限って、私が特に印象に残っている授業を2つほど紹介します。
・社会学特殊Ⅴ・Ⅵ…「家族の社会学」をテーマとした授業。「もしあなた方が誰かに殺されるとしたら、家族に殺される確率が一番高い」という初回授業での教授の発言に持ってかれた。
・社会心理学特殊Ⅴ・Ⅵ…マインドコントロール・洗脳とカルトについて扱う授業。教授はこの分野の第一人者的な方で、よくバラエティー番組のマインドコントロール特集の監修や取材協力も行っているそう。

文学部の雰囲気・就活事情

「文学部には女子が多い…」と思っている高校生諸君。そのイメージは、本当です。慶應の文学部はその6割が女子。しかも「華やかな女子」の多いといったことか。ただ、哲学系の哲学専攻と倫理学専攻は7~8割が男子らしいです。逆に、文学系のフランス文学専攻は女子が8割以上だそうです。社会学系の専攻は男子:女子=4:6、といったところでしょうか。
そして、気になるのが就活事情。「文学部は就活に不利」といった都市伝説は確かにあります。男子に関してはこと弱気です。確かに文学部にいると、経済や商学を学ぶ機会がほぼ皆無で、知識面では後れを取ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、2016年卒の文学部生の就職先を見てみると、「みずほフィナンシャルグループ」(17名、うち女子15名)「東京海上日動火災保険」(16名、うち女子16名)「三井住友銀行」(9名、うち女子6名)と、金融職が上位3つに挙がっています。意外に思われるかもしれませんが、文学部生も決して経済学部や商学部に引けを取らない就職実績を得ています。…とは言いますが、これらの企業に就職しているのはほどんど女子。男子…がんばれ。
ただ、私のゼミの教授によると、「文学部生は商社には行けない」とのこと。今から商社に就職したいと思っている人は文学部を避けたほうがいいかも!?

文学部に入って良かったこと、後悔したこと

文学部でよかったと思うのは、やはり学問自体が自分にマッチしていて、苦にならないといった点でしょうか。昔から数学が不出来な私には、経済学部や商学部でやっているような「ミクロ・マクロ」とか「統計」とかは絶対できないでしょう。他学部の友達を見ては、少しホッとしています。
逆に後悔したことは、文学部だと他学部よりも1年早く三田に行ってしまったことです。実家から近く、三田よりも「学生の街」感があふれている日吉のほうが私は好きです。また、日吉には部室棟があり、1年生の頃はよくサークルの部室に行っては友達と談笑していました。しかし2年生になってはそれが出来なくなり、よく他学部の同期をうらやましく思っていました。

さいごに

いかがでしたでしょうか。このように、文学部に行くといろいろな勉強ができ、かつ就職でもさほど不利にはなりません。(特に女子!)少しでも面白そうと感じた受験生の皆さん、ぜひ文学部を志望学部に付け加えてはいかがでしょうか。

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