全部解けるようにする!過去問演習のやり方を細かく解説

全部解けるようにする!過去問演習のやり方を細かく解説

受験生の秋から入試本番にかけて、赤本などを使って国公立大や私立の過去問を解くことが多いです。過去問演習の際に、いくつか大事なことがあります。それら1つ1つを順を追って解説していきます。志望校の合否に直結する勉強なので、受験生は必ず過去問演習をしてください。

受験生の秋から入試本番にかけて、赤本などを使って国公立大や私立の過去問を解くことが多くなると思います。過去問演習はただ闇雲にやれば良いというものではなく、心構えや取り組み方、取り組んだ後の復習など様々な大事なことがあります。それら1つ1つを順を追って解説していきます。志望校の合否に直結する勉強なので、受験生は必ず過去問演習をしてください。

【目次】
演習前
・過去問演習における心構え
・過去問の出来不出来に一喜一憂しすぎない
・第1志望校の過去問はできれば10年分、最低でも5年分はやる

演習中
・時間を計りながら、本番を想定して1問1問真剣に取り組む

演習後
・採点は厳密にきびしく行い、結果はしっかり管理する
・間違えた or 間違えそうな問題は完璧に復習して全部解けるようにする

過去問演習における心構え

まず最初に、過去問演習に入る前の心構えについて説明します。
志望校の過去問演習というのは、その大学に受かるために最も大切なことの1つです。大学学部によって傾向は大きく変わってきます。例えば、英語だと英文読解しか出題しないところもあれば、英作文や文法問題など幅広く問われるところもあります。あるいは、問題構成が前問を踏まえた形でよく出題されるところや、穴埋め形式がほとんどのところもあります。このような志望校別の頻出分野を知ることや、志望校の問題形式に慣れることが過去問演習において非常に大切なことです。そして最も大切なことは、過去問演習に限ったことではありませんが、間違った問題を復習して次に出題された時に必ず解けるようにすることです。つまり、今までに解いたことがある問題を全部解けるようにするということです。これが最も大切なことです。問題を全部解けるようにすることを心掛けて過去問演習の復習を行うと、点数の取りこぼしがなくなって得点力が付きます。試験当日にどのような問題が出たとしても安定した得点が見込め、合格点を取れるはずです。ですので、過去問演習における心構えとしては「問題を全部解けるようにする」ことを意識してください。

過去問の出来不出来に一喜一憂しすぎない

前節で、過去問演習では「問題を全部解けるようにする」ことを意識しようと述べました。この部分に違和感を感じた受験生も多かったかもしれません。多くの受験生は過去問演習の目標として、良い点を取ること、合格点越えをすることのみを目標としがちです。しかし、これは誤りです。もちろん過去問演習をしていて、過去の合格最低点を越えればとても嬉しいし自信にも繋がります。ただし、勘違いしてはいけません。あなたはその年度の受験生ではありません。今年度の受験生なのです。
ここで改めて考えて欲しいのですが、入試当日までにどれほど勉強していようがしていまいが、当日に合格点が取れれば合格、取れなければ不合格と、点数によってスパッと結果が出ます。当日の点数によって合否が決まるわけなので、入試までに幾度となく合格最低点を超えていようが、模試でA判定であろうが、合否という観点においては試験当日に点数が取れることが最も正義なわけです。入試当日は緊張や出題の運によって、上手く問題が解けないこともあります。しかし、そのような状況でも一定以上の点数を確保する必要があります。そうした場合に、「問題を全部解けるようにする」と意識して過去問演習に取り組んでいた人は、点数を無駄に取りこぼすことなく一定以上の点数を確保できるはずです。一方、「とにかく良い点を取ること」を目標にして過去問演習に取り組んでいた人は、一定量の解ける問題はあるが、何かしら知識が抜け落ちるなどして完答できず無駄に点数を落としてしまいがちです。
入試本番でどんな最悪な状況に遭遇したとしても、慌てずしっかりと点数を取れるようにするには解ける問題を完璧に解いていくことが大事になってきます。このようになるためには、前述したように「過去問の出来不出来に一喜一憂し」すぎることなく、「問題を全部解けるようにする」ことを意識して過去問演習を行ってください。

第1志望校の過去問はできれば10年分、最低でも5年分はやる

次に、過去問演習の実施する目安の量について説明します。
ひとまず第1志望校の過去問演習に限って言うと、できれば10年分、最低でも5年分は行うようにしてください。それぐらい行わないと、大学学部別の傾向がイマイチ分からなかったり、問題形式への慣れが不十分になりがちです。また、大学によっては急に10年前ぐらいの問題とほぼ同じ問題を出したりもするので、10年分過去問演習することをオススメします。ただし、10年分となると最新の赤本や青本だけでは年数が足りません。そこで、学校の図書館、予備校の本棚、先輩から譲り受ける、Amazonで買うなど出来る限りの手を尽くして、何とか10年分集めてください。実は、多くの受験生が志望校の過去問を10年分やることはないので、そこで確実に差をつけることができます。しかも志望校合格において最も大切な勉強の1つなので、第1志望校の過去問演習は10年分行いましょう。
また、第1志望校の過去問だけでなく、第2,3志望などの第1志望校以外の過去問も解かなくてはなりません。これらは志望順位によって過去問演習をする年数を調整して良いと思います。例えば、第2志望は5年分、第3志望は3年分のように。ここは個人の志望順位によるので細かく年数を指定しませんが、一般的には志望順位が下なほど過去問演習の年数を少なくしていく人が多いです。人によっては第1志望と第2志望の差がない人などもいますが、そのような人はどちらも10年分解くことをオススメします。

時間を計りながら、本番を想定して1問1問真剣に取り組む

それでは過去問演習時についての説明をします。
各大学学部、科目ごとに試験時間が決まっているので、それをまず把握してください。その上で、ストップウォッチやキッチンタイマーなどで必ず試験時間を計りながら過去問を解いてください。試験時間内に解き終わらないこともあると思います。時間オーバーとなった後も問題を解き切る場合は、時間内にどこまで解き切れたかをしっかり記録した上で行うようにしてください。記録していないと、たまにどこまで時間内で解き切れたのか分からなくなり、採点する時に正しい点数にならない時があります。また、時間を意識すると同時に、本番のように集中して問題を解くようにしてください。なあなあで解く人もいますが、それではとても勿体無いです。せっかくの過去問をもっと大事にしてほしいですし、普段なあなあで解いていると入試本番で変に緊張してしまう人が多いです。そのため、本番と同じ試験時間で集中して過去問を解くことがとても大事です。
また、過去問を解くときのコツについても触れておきます。そのコツは「簡単な問題から解いていく」です。1問目から順番通り解いていっても良いのですが、時間配分を間違えて試験時間切れになってしまい、解ける問題を解けなかったということを防ぐためです。そのため、まず試験開始後に問題すべてに目を通してください。その中で、どの問題が簡単なのかを見極めて簡単な問題から解いていきましょう。順番通り解かないといけない問題だったらしょうがないですが、例えば数学などは大問ごとに問題が独立しているので先に大問2から解くことができるので、このような場合には「簡単な問題から解いていく」のが良いと思います。

採点は厳密にきびしく行い、結果はしっかり管理する

次に過去問演習後の採点と結果の管理について説明します。
過去問の採点ははっきり言って難しいです。何が難しいかというと、採点基準や配点が正確に分からないから採点そのものが難しいということです。赤本や青本に答えは載っていますが、細かい採点基準や配点を大学側が明らかにしていないため、正確には分かりません。そのため、みんな何となく採点しているというのが現実です。それでは、何となくの状態でどのようにして採点すべきかというと、学校の先生や予備校の講師、大学生の先輩など「自分以外の人」に採点を頼むのが良いと思います。先に挙げたような人たちはこれまで何度も受験を経験していたり、自分自身の合格経験があるので、ある程度の正確性を持って採点することができるはずです。ただ、周りに採点を頼める人がいない場合もあると思います。その時は自分で採点するしかありません。しっかり採点できるのか疑問が湧くと思います。最初はやや不慣れかもしれませんが、何度か過去問を解いていると採点基準となっている部分や配点が何となく分かってきます。すると、そこそこ正確に採点できると思います。
何とか採点した後に大事になってくるのが、結果の管理です。結果をしっかりノートなどに綺麗に管理していないと、後々で得点率であったり、どこを間違えたのかが分からなくなります。管理するものの例として、日付、全体得点率、大問別得点率、大問別の特徴、解いた感想などが挙げられます。これらを表とかでまとめると見やすくて、後で見返しやすくなります。

間違えた or 間違えそうな問題は完璧に復習して全部解けるようにする

最後に過去問の復習について説明します。
この記事の最初の方で過去問演習の心構えとして「問題を全部解けるようにする」ことを述べました。それを実現するのが、この復習のフェーズであり、過去問演習の中で最も重要な部分といっても過言ではありません。
まず、採点した際にどこが間違っているのか判明したと思います。さらに、間違ってはいなかったが勘や何となくで正解しており、次回解いた時に必ず正解するとは言えない部分も判明したと思います。それらの部分を重点的に復習するのが良いでしょう。模範解答がどのようなプロセスで導かれているのかをじっくり理解します。記述式だったら答えを写経するのも良いと思います。その後、そのプロセスを意識しながら繰り返し問題を解き直すと、点数の取りこぼしのないスマートな解答が作れると思います。一連のやり方で復習しなくても良いですが、最も大事なことは間違えた問題であろうがなかろうが、とにかく「問題を全部解けるようにする」ことです。これを達成できるような自分に合った復習方法を見つけても良いと思います。

まとめ

いかがでしたか?
過去問演習をする前から後にかけて順番に説明してきたつもりです。受験生の多くが秋から入試本番にかけて過去問演習をするが、どのように取り組むかで志望校合格の確率は大きく変わってきます。ここで述べたような、心構えから復習までを一貫してやり切ることができれば、志望校合格にグッと近づくと思います。ぜひ、盤石の過去問演習で志望校に合格しよう!

関連する記事

この記事のキーワード

この記事のライター

Thumb e967bf21 ae1a 4dd2 a5ea 092cc204f5c3

se-ya

東京工業大学大学院修士2年です。最適化や統計学といったことを勉強しています。映像授業の予備校で4年間チューターとして高校生に受験指導してきました。その時の経験から、勉強の仕方や受験校選び、モチベーション管理など広くお伝えできればと思います。少しでも参考になることがあれば幸いです。

カテゴリー 一覧