わかりやすく解説!オススメの外国語・国際系大学一覧

わかりやすく解説!オススメの外国語・国際系大学一覧

「外国語学部」や「国際xx学部」は色々あるけれど、具体的にどんなことをするのかは分からないし、偏差値や学費、就職のこともちょっと不安。そんな高校生に向けてわかりやすい説明を加えながら、外語・国際系の学部を徹底的に比較・リスト化してみました。

はじめに

こんにちは、tutee編集部です。

受験生の中には、まだ志望校が定まっていない人もいるかと思います。
特に、文系志望の学生にとっては「経済学部」「法学部」のイメージはなんとなく掴めても、
「外国語学部」「国際〇〇学部」のことはイマイチ掴めていないのではないでしょうか?

「なんとなくカッコいいイメージ」はあるけど、全然わからない。
今日はそんな外国語・国際〇〇系学部の説明をしながら比較してみたいと思います。

そもそも外語・国際系ってどういう学問をするの?

外国語学部なら

基本的には自分が専攻する外国語をみっちり学ぶ。英語専攻なら英語を、ドイツ語専攻ならドイツ語を学び、卒業までに運用能力・コミュニケーションスキルを身に付けて一流のグローバル人材を養成することを目的にしています。一部の大学では自分の専攻に加えてもう1言語習得するパターンもあるようです。

また、多くの大学では外国語に加えて専攻する言語が使われている地域の社会・風土・歴史・文化といったことも学んでいます。(いわゆる「地域研究」「地域文化論」といったことです。)

国際〇〇系学部なら

国際〇〇系学部の場合、2つのパターンが考えられます。

①すでに1つの学問領域として成立しているものを学ぶ学部
⇒『青山学院大学・国際政治経済学部』など

②国際教育・語学教育を重視しながら、様々な学問を少しずつ学んで幅広い教養を身に付ける学部
⇒『早稲田大学・国際教養学部』『学習院大学・国際社会科学部』など

出典:-


多くの場合「国際系学部」という場合は②を指していると考えてもらって大丈夫です。
社会学・政治学・経済学・法学・社会心理学など、人間の行動を研究する学問を幅広く学び「いろいろな方面での知識(総合力)」を育てながら、しかも語学までできちゃう人材を作ろうぜ!という考えが国際〇〇学部ということになります。

むしろ①のようなパターンがやや特殊です。『国際政治経済学』自体は、早稲田の政治経済学部-国際政治経済学科や、他大学の法学部政治学科のなかの専攻として用意されており、1学部として設置している青山学院はかなりユニークと言えるでしょう。

どういうカリキュラムになってるの?進路・就職先は?

カリキュラムについて

外国語学部・国際〇〇学部は、その多くが「海外留学」をカリキュラムの一環として設定しています。
これが他学部とは一線を画しているところだと言えるでしょう。

期間は大学にもよりますが、基本的には1ヶ月以上のものが多いです。例えば早稲田大学・国際教養学部では日本人学生は原則一年間の留学をすることが義務付けられており、費用も抑えられている点で非常に魅力的だと言えるでしょう。

また、一部の学部では授業が全て英語で行われているなど、かなりグローバル志向なものもあります。外国語系・国際系学部を志望する場合は、

①留学が必修か
②授業内容が英語メインなのか、

という2点を精査する必要がありそうです。

大学に入った後で「留学をしたい!」と思っても、手続きや費用の工面(奨学金の工面)、語学テスト、面接などの点でなかなか実践するのは難しかったりします。そういった意味で言うと、必修留学制度がカリキュラムに組み込まれている(=留学が前提になって動いている)学部はかなり魅力的です。

また、「英語による授業」の多寡も重要です。外国語・国際系学部は帰国子女学生の割合が比較的高く、自分がついていけるのかどうか、あるいは自分が本当に「英語を話す力をつけたいのか」どうかを考える必要がありそうです。

進路・就職先について

外国語学部・国際系学部の学生は語学力と留学経験を生かし、就活生から人気の高い企業に内定している人が多いです。

例えば、立教大学の異文化コミュニケーション学部であれば、
・日本航空(株)
・日本アイ・ビー・エム(株)
・(株)住友倉庫
・(株)日立製作所
・グーグル(株)
・プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(株)
・丸紅(株)
・ヒルトン・ワールドワイド
・パラマウントベッド(株)
・(株)JTB国内旅行企画
・住商グローバル・ロジスティクス(株)
といった航空・外資系・メーカー・物流・商社・旅行代理店の大手企業に多く内定しています。

『語学力が身につく』ということはTOEIC、TOEFL、英検といった資格取得に強く、
『留学経験がある』ということは、就職活動において『国際的な素養がある』と見られ、海外と取引することの多いメーカー、外資系企業への志望動機にマッチしやすいです。

立教だけでなく、多くの外国語・国際系学部は他の学部にはない強みをもっているため、こうした企業へ就職をしたいと考えている学生にはうってつけだと言えるでしょう。

また民間企業のほか、特に外国語学部出身の学生には、英語教員や翻訳家、通訳としてのキャリアを歩む人もいます。

オススメの外国語・国際系大学一覧

それでは、上記を踏まえて特にオススメの外国語学部・国際系学部を挙げていきたいと思います。

(国立)東京外国語大学-言語文化学部/国際社会学部

外国語・国際系単科の大学で言えば、府中市(多摩駅5分)にある東京外国語大学が国内トップでしょう。
国立大学ですので授業料は年額535,800円と低く抑えられているにも関わらず、入試に必要な科目はセンター試験で5科目、二次試験で地歴と英語の2科目と軽量です。偏差値は62.5~67.5と高く、感覚では早慶受験レベルの学生が志望する大学だと言えます。

更に、センターでは数学の代わりに『簿記』『情報』といった科目を選ぶことができ、私立文系志望の学生でも受験が比較的容易な科目を選べるのが魅力です。

国立大学である分、カリキュラムとして全員が確実に留学できるわけではありませんが、学費が抑えられているため私費留学・休学留学などがしやすいと言えるでしょう。

(公立)国際教養大学-国際教養学部

秋田県にある公立大学『国際教養大学(Akita International University; AIU)』は、近年非常に優秀な学生を排出する大学として注目を集めています。語学教育/少人数授業によるきめ細かいカリキュラムだけでなく、全学生に原則として1年間の留学をさせるなど、「国際教養」の名に恥じない内容になっています。

公立大学ですが、入試方式によっては私立文系とほぼ変わらない英語+地歴+国語の3科目で受験することもでき、偏差値は65~67.5と早慶レベルの難易度になっています。授業料は年額696,000円とほぼ私立大学と変わらない金額ですが、ハイレベルの教育内容を考えればお得でしょう。

立地の関係上、学生は大学周辺に部屋を借りて(または寮に入って)生活することになります。そのため、学生同士の仲がよく、絆が生まれやすい環境にあると言ってよいでしょう。事実、あるAIUの卒業生が言うには「学内恋愛がすごい」とのこと。なるほど…。

(私立)国際基督教大学-教養学部

東京都三鷹市にある国際基督教大学(ICU)は、米国の流れをくむリベラルアーツ(文系、理系の区別なく幅広い知識を得た後に、専門性を深めることで、豊富な知識に裏打ちされた創造的な発想を可能とする教育)を前面に押し出しています。国際性にあふれる学風から、留学が必修のように思われていますが実際はそうではありません。生徒各人が自由に選択して留学できるようになっています。

少人数教育が特徴で、教員と学生の距離がかなり近く「自分で考えて意見を発信する能力」「議論する能力」が鍛えられるカリキュラムになっています。

偏差値は65という値になっていますが、ICUの入試問題は特殊で、「地頭の良さ・やわらかさ」を測るような総合問題が出題されます。授業料は1,005,600円と高いですが、他の大学とは一線を画す立ち位置・カリキュラムを考えると妥当でしょう。『早慶上智ICU』と呼ばれるネームバリューも魅力です。

(私立)上智大学-外国語学部

私立大学で外国語学部といえば、やはり『上智大学』でしょう。
看板である英語学科の偏差値は62.5~67.5と非常に人気です。上智大学主導で開発した『TEAP』という英語テストでの受験も可能です。

授業料は年額698,000円と国際教養大学とあまり変わりはなく、難易度のレベルから考えても『上智か早稲田か国際教養』か、という選択になるかと思います。

カリキュラムでは卒業生全員が
①英検1級
②TOEFL(IBT) 100
③TOEIC 900
④IELTS 7.5
レベルの語学力を持つことを目標としています。国際教養大学のように、全員に留学をさせる制度等はありませんが、海外提携大学も豊富であり、また四谷という好立地を考えると私立外語系ではトップクラスの教育力だと言えます。また『早慶上智』と呼ばれるようにブランド力は随一でしょう。

(私立)早稲田大学-国際教養学部

上智以外で私立の外語/国際系を志望するのであれば早稲田大学・国際教養学部が候補に挙がります。
キャンパスは高田馬場で、早稲田らしい学生生活を送れるでしょう。

早稲田の国際教養の特色は、2年生後半から3年生前半までの丸々1年間を海外留学することが必修になっていることです。海外提携校も豊富で、海外志向の学生にとっては非常に魅力的な大学だと思います。

偏差値は65で、上智大学と同様TEAP入試も導入されています。

授業料は年額1,173,000円と私立大学の中ではトップクラスに高いですが、充実した留学制度を考えると納得の値段だと言えます。学費的なネックを除外すると、上位レベルの学生であれば『国際教養・上智外語・早稲田国際教養』の3つで悩む事になるでしょう。

(私立)立教大学-異文化コミュニケーション学部

東京都豊島区(池袋駅)にある立教大学・異文化コミュニケーション学部は立教でも最難関の学部です。
『日本語+英語+もう1言語』という復言語主義の元、少人数教育や15週間にわたる留学必修制度を取り入れています。偏差値は62.5~65と早慶上智とほぼ同値ですが、早慶レベルの大学よりも入試問題は「素直」な作りになっており、チャレンジしやすい形式になっています。

授業料は年額792,000円と私立大学の平均的な値で、留学必修制度があることを考えればかなり安い額なのではないでしょうか。

上記に述べたとおり、就職状況も良好でキャンパスのイメージも良いです。

(私立)明治大学-国際日本学部

MARCHは国際系学部が充実していますが、特に明治大学・国際日本学部は『クール・ジャパン』の代名詞とも言えるアニメ・マンガ・ファッションなどポップカルチャー研究が強いことで有名です。キャンパスがサブカルチャーの聖地・中野にあることからも学部の雰囲気が分かるかと思います。必修留学制度はないものの、学生の意思で留学したい場合には様々な制度が用意されています。

キャンパスが明治大学の代名詞である『駿河台』ではないことも踏まえ、偏差値は60(一般選抜)と狙いやすい位置にあります。学費は958,000円とやや高めですが、明治大学のネームバリューの教育内容を考えると妥当でしょう。

(私立)学習院大学-国際社会科学部

東京都豊島区(目白駅)にある学習院大学は近年、新学部・新学科の創設に力を入れています。
この「国際社会科学部」も新学部で、幅広い学問を学びながら国際教育を行っています。

海外研修は必修。短期(1ヶ月)~長期(1年)まで、自分の目的に合わせて選択できますが、費用が学費とは別に必要になるようです。ただし、提携先の大学はどこも名門校で、「研修」という名前の通り、かなり意識高く海外生活を送れるような内容になっています。

偏差値は57.5とチャレンジしやすく、また入試問題はかなり素直で解きやすいです。
授業料は905,000円と、国際系学部のなかでは標準の位置。

(私立)法政大学-グローバル教養学部

法政大学グローバル教養学部(GIS)は、偏差値65とMARCHクラス の中でも上位の難易度を誇っています。ほぼすべての授業が英語で行われ、演習を含めても20人以下の人数で徹底した少人数教育がされています。海外の大学のような経験ができる学部は、法政大学GIS以外には少ないのではないでしょうか。留学必修制度はありませんが、海外で勉強したい学生のためには多彩な留学プログラムが設置されています。

偏差値は65で、学費は1,040,000円と決して入りやすい大学ではありませんが、国際志向のある学生にとっては魅力的な学部なのではないかと思います。

(私立)獨協大学-外国語学部

埼玉県草加市にある獨協大学は、都心部の有名大学群と比べるとややマイナーに思うかもしれませんが、元々外国語学部/国際教養学部などの語学教育が非常に強いです。

偏差値は看板の英語学科で52.5〜62.5と中々高いレベルにあると言えるでしょう。学費は年額760,000円と私立大学の標準レベルで、卒業生には翻訳家や通訳、英語教員が多く、高水準の英語教育が持ち味であることがわかります。留学必修制度はありませんが、留学サポートシステムが手厚く、国際志向の受験生にはおすすめの大学です。

(私立)明治学院大学-国際学部

『明治学院大学』といえば、ローマ字を発明した学者・ヘボンによって設立されたミッションスクールです。「英語の明治学院」と呼ばれるように、英文学と語学教育に特に強みを持っています。そんな明治学院に設置されている「国際学部」は、2年次から3年間を通して「演習(ゼミ)」を行うことが特色です。大抵の大学のゼミが3年次以降からであることを踏まえると、少人数制による距離の近い教育はかなり魅力的に移ります。

また、半数以上のゼミが校外学習として海外へのインターンシップ・ボランティアを設けており、海外経験を積むことが可能です。必修留学はありませんが制度は充実しており、アメリカ・カリフォルニア州ウォルト・ディズニーリゾートでの1年間のインターンシップ・プログラムは他の大学にはい独自のものになっています。

偏差値は55.0~60と平均以上の水準を保っており、MARCHレベルに肉薄する値でもあります。
授業料は年額861,000円でやや高めです。

まとめ

いかがでしたか。

関東圏でおすすめの外国語・国際系大学を紹介してきましたが、
最後に、単純に比較するため以下のように図を作ってみます。


東京外国語大学 学費:低   必修留学:なし 難易度:S  
 国際教養大学 学費:並   必修留学:あり 難易度:S  
国際基督教大学 学費:高   必修留学:なし 難易度:A+ 
 上智・外国語 学費:並   必修留学:なし 難易度:A+ 
早稲田・国際教 学費:高   必修留学:あり 難易度:S
 立教・異文化 学費:並   必修留学:あり 難易度:A  
明治・国際日本 学費:やや高 必修留学:なし 難易度:A  
 学習院・国際 学費:やや高 必修留学:あり 難易度:A  
法政・グロー教 学費:高   必修留学:なし 難易度:A  
 獨協・外国語 学費:並   必修留学:なし 難易度:B  
明治学院・国際 学費:やや高 必修留学:なし 難易度:B  

この中で一番コストパフォーマンスが高いのは『国際教養大学』でしょうか。
また、難易度とカリキュラム、学費のバランスを考えると『立教大学』も強そうです。
今回は『留学制度を押し出している』こと、『語学教育が強い』ことを軸に比較を行いましたが、
これ以外にも、外国語学部・国際系学部は多くあります。自分にあった大学を志望してみてください。

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Tutee 編集部

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