大学受験はゴールではない?現役慶應生が経験した4つの「就活」エピソード

大学受験はゴールではない?現役慶應生が経験した4つの「就活」エピソード

「一流大学に入れば将来は安心!」と思っていませんか?実は、必ずしもそういう訳ではありません。就職活動(就活)は遠い未来の話かもしれませんが、将来を考える上では受験生こそ知っておくべき。大学3年秋を迎え、就職活動が始まりつつある現役慶應生が、今まさに直面している「就活」についてお伝えしたいと思います。

はじめに


こんにちは。慶應法学部3年生、「就活予備軍」の学生です。

大学3年といえば、就職活動を控え、準備を始めている(あるいはもう動き出している)、慌ただしい時期。そんな立場から、今日は現役大学生の「就職活動」について書きたいと思います。

受験生の皆さんにとっては、
「いやいや。今は受験勉強で手一杯だよ、就活なんて先の話だよ」
「いやいや。大学選びとか学部選びですら悩んでいるのに、就職なんて考えてられるか!」
と思うかもしれませんが、皆さんよりもほんの少し先に大学生になった身としては、

「大学受験は"マジで"人生のゴールではない」
「早めに将来のことを考えるの、"マジで"大事!!!」
と声を大にして言いたいです。
しかし、「やりたいことを早めに見つけて、キャリアプランを練ろう!」みたいなことを言うつもりはありません。そういった、当たり前な話よりも、実際に就活を始めつつある筆者が感じた「就活戦線」の片鱗をお伝えした方が、リアルでいいのではないか、と思っています。

そんな形で、今日は筆者自身が経験つつある「就活」をもとに、いくつか感じたこと・エピソードをお伝えできたらと考えています。
よろしくお願いします。

そもそも就職活動って何なの?

そもそも「就職活動」というと、毎年冬に真っ黒なスーツを着た大学生たちがぞろぞろ歩いているイメージがあるのではないでしょうか。

年度にもよりますが、「就職活動」は大学3年冬~大学4年春・夏にかけて、
①「入りたい!」と思う会社に出願し、
②エントリーシート(履歴書・志望動機的なもの)・筆記試験・面接を受け、
③内定をもらう
という流れになっています。

平均的な就活生の場合は、このサイクルを5~20社くらいこなし、最終的に就職する会社を決めるという形になります。

また、大学受験と同じように、会社にも「一流」、「人気」の会社があります。
毎年、就活生に人気を集めるのが保険会社、銀行、証券会社、総合商社、広告代理店、メーカーなど、給与が高く、知名度も抜群な大企業です。三菱商事・電通などの超人気企業だと、100~150人ほどの募集枠に数千から1万人ほどの就活生がエントリーします。倍率にして最大100倍という異常な数値です。大学受験で言えば、志望者数トップクラスの明治大学でおよそ倍率4倍、早稲田大学で5倍ですから、いかにヤバいかがわかります。

また、早慶・上位国立大学を中心に『外コン、外銀、総合商社』みたいなフレーズも耳にします。これはいわゆる『就活勝ち組ワナビー』のお題目みたいなもので、①外資系コンサルティング・ファーム(例:McKinsey & Company)、②外資系投資銀行(例:Goldman Sachs)、③総合商社(例:三菱商事・三井物産など)という3つの最難関企業群を指しています。これら3種の企業群を志望する学生はまさに大学の中でもトップクラスの人たち。企業自体も「エリートでイケてる企業」の代表格で、会社のブランド、入社難易度、業務の充実度、トップクラスの年収、丸の内や六本木のタワー・オフィス…大学受験で言うと「理Ⅲ」とか「文Ⅰ」くらいのパワーがあると言っていいでしょう。

また、本格的に就職活動が始まるのは大学3年の終わりからですが、実際は夏~秋ごろからベンチャー、外資、日系大手などの様々な企業の「インターンシップ」が開催され、参加を希望する学生も多いです。実際に就業経験をすることで、社風・業界を知ることができ、一部は速攻で内定につながるパターンもあるので、もはや「プレ就活」みたいなものになりつつあります。筆者もベンチャー企業を中心にちょいちょいインターンシップに参加したので、次の章では、その経験から感じた4つのことについてお伝えしたいと思います。

就活予備軍の慶應生が経験した「就活」エピソード4つ

「インターンシップでも、エントリー段階で学歴フィルターはあるな」

夏のインターンシップで、筆者が主に見ていたのはベンチャー企業周辺でしたが、多くのベンチャーはそのまま内定が出るケースも多いため、インターンシップ選考に関しては「力試し」をしたい高学歴層が集まっているなと感じました。具体的には、早稲田・慶應・東大・一橋・神戸・筑波・横国をよく見かけました。時折MARCHクラスや関関同立を見かけましたが、同志社が頭一つ抜けてよく遭遇した印象です。保険会社や銀行、メーカーなどの日系大手企業を見ていた同級生もやはり早慶+上位国立がメインだったと言っています。インターンシップは、誰もが知っているような有名企業を中心に「早い段階で学生を囲い込む」側面もあって、本番の選考よりも応募数が多くなりがち。人事部の社員さんたちも、エントリーシートの段階でたくさんの学生を捌かないといけない分、学歴のフィルタリングも厳しめに設定しているのだろう、と思います。

「数学や英語を捨てていると、筆記試験で全滅するな」

インターンシップの選考形式は企業によって様々ですが、「①エントリー、②筆記試験、③面接」というパターンが多いです。

筆記試験は通常の就職試験で使われる「SPI」「玉手箱」「TG-WEB」などが使われ、それらは数学・英語・国語の試験問題を面倒くさくしたような問題です。「受験も終わったし、必要ないから」といって、英語や数学の知識を無視しつづけると痛い目に合いそうです。筆者も受験生時代は数学を捨てていたのでかなり苦労しました。

問題の例としては、

① 文中の( ア )に入る最も適切な表現を選びなさい。

帰納法とは、いくつかの個別の事例から、一般的な法則を見出そうとする推論方法である。しかし、帰納法で得た結論は、必ずしも( ア )とは言えない。例えば「リンゴAは甘い」「リンゴBは甘い」「リンゴCは甘い」という事例から「全てのリンゴは甘い」という推論をしたとする。しかし、これから先、甘くないリンゴが発見される可能性は常にあるのだ。

A:論理的な展開
B:普遍的な真理
C:物理的な法則
D:抽象的な概念
E:客観的な解答
F:主観的な憶測

②「肉が好きな人は、野菜が好きではない」「肉が好きではない人は、果物が好きではない」の2つが分かっているとき、次のアとイの真偽について正しく述べているものはどれか。

ア:野菜が好きな人は、果物が好きではない
イ:肉と野菜が両方とも好きな人もいる

A:アとイのどちらも必ず正しい
B:アは必ず正しいが、イは正しいとは限らない
C:アは必ず正しいが、イは必ず誤り
D:アは正しいとは限らないが、イは必ず正しい
E:アとイのどちらも正しいとは限らない
F:アは正しいとは限らないが、イは必ず誤り
G:アは必ず誤りだが、イは必ず正しい
H:アは必ず誤りだが、イは正しいとは限らない


③ 例によって、彼女は時間通りに現れなかった。
She didn't show up on time, as is often (   ) with her.

A:shown
B:done
C:the affair
D:the same
E:the case

出典:saisokuspi.com

のような、中学受験~大学受験レベルの問題が出てきます。頭の体操のような感じです。
早めに対策しないと面倒なことになる上に、苦手な人は特にやりたくない分野だと思うので、「大学合格=数学・国語・英語捨て!」となると、筆記試験の段階で全滅してしまう恐れがあったりします。

(①の答:B ②の答:C ③の答:E)

「意見力・コミュニケーション力がないとキツいな」

インターンシップや就職活動の選考では、上記に述べたエントリーシートや筆記試験だけでなく、「グループディスカッション」「グループワーク」で学生をふるいにかける企業も多いです。これらの選考は中々の鬼門で、決められたお題やテーマ(例:コンビニの売上を2倍にするにはどうすればいい?)について、初対面の大学生と議論&協力しながら、一つの解決策や結論を導き出す、というものです。議論の中心メンバーとしてチームに貢献できたり、衝突するメンバーをうまくとりなすことができた学生が選考通過、というパターンが多いです。

このタイプの選考は、しっかりと自分の意見を伝える能力だけでなく、円滑なコミュニケーションを生み出す能力が求められます。そのため、どんなに「良い」大学に通っている学生でも、知らない人と喋り自己主張していくことが苦手な人はいて、こうしたワークで苦労しているような人もいる印象でした。また、多くの場合ワークの初めでは自己紹介を行うのですが、そこでチームメンバーの学歴が判明した瞬間なんだか遠慮してしまう人や、自己主張が強い学生と同じチームになって萎縮してしまうような人もちらほら見られます。

これら「グループディスカッション」「グループワーク」は、まさに”大学生の就活”的な感覚が強く、ちょっとした人生の縮図のような様相も帯びています。意見力・コミュニケーション能力がないと、なかなかキツいな…とひしひし感じてしまう場面です。「しゃべらなければ、居ないのと同じ」とまでは行かないにしても、大学受験を過ぎた先には、勉強以外の能力があまた求められるようです。

「自分を見つけられないと、ヤバいな」

就職やインターンの選抜で行われる「面接」では「学生時代頑張ったこと」「自分の強み・弱み」「リーダーシップを発揮した経験」「課題を発見し、解決した経験」などなど…、勉強すればいける!という訳でもない「ふんわり」な質問がバンバン問われます。大学4年間を通して自分が何に打ち込んできたのか、自分はどんな人間か…そんな疑問に対して、大学の4年間である程度ケリをつけられるようにしなければなりません。大学生という「人生最後の夏休み」をダラダラ過ごしていると、地味にこの辺りがキツくなってきます。

おわりに

いかがでしたか。
この記事では、「就活予備軍」である筆者がインターンの選考で受かったり落ちたりしながら感じた教訓を書きました。本選考を経験したわけではないので、必ずしも「上記のような能力が無いとまずい!」というわけではありませんが、「大学受験がゴールではない」ということの生々しさを伝えることができたならうれしく思います。

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たかみ

慶應義塾大学法学部に在籍している2年生かつ、底辺高校出身、元学校嫌いの意識低い系。自分の経験を踏まえてモチベーション・自己管理などの記事を発信したいと思います。また、家庭教師・個別指導のアルバイト経験を活かして受験勉強に関する情報も発信できたらと思います。

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